建築塗装というものには実に多くの物件そして事例が存在します。
「住宅」「ビル」「店舗」「倉庫」「工場」などなど、様々な物件が対象となる事から、とてもやり甲斐のある仕事であると、わたしは常々実感しております。
このページでは株式会社眞愛(しんあいペイント)として施工させていただいた現場を少し掘り下げて掲載したいと思いますのでお付き合いいただければ幸いです。
建築塗装というものには実に多くの物件そして事例が存在します。
「住宅」「ビル」「店舗」「倉庫」「工場」などなど、様々な物件が対象となる事から、とてもやり甲斐のある仕事であると、わたしは常々実感しております。
このページでは株式会社眞愛(しんあいペイント)として施工させていただいた現場を少し掘り下げて掲載したいと思いますのでお付き合いいただければ幸いです。
2020.10.4 日曜日
数あるスレート屋根の中のひとつである『シンフォニー(平成12年〜平成18年)』という建材。
中皮腫の原因である石綿を完全不使用としたノンアスベスト建材(施工不良が起きやすいアーバニー屋根の塗装にて少々記載)であるアーバニーグラッサ、有名どころではパミール屋根など、これらと同等のスレート瓦であります。
アスベストを使用していないということは組成分的に割れや破損が起きやすく、一般的には「塗替え施工しない方が良い」と言われる当該スレートでしたが、今回も無事に塗装完了とあいなりました。
こちらも同じく廃盤商品でしたので前調べに余念ございません。
▲独特な形が印象的なシンフォニー
●洗浄を終え、乾燥期間を経たところ。
築15年前後の屋根としては非常に良好な状態でした。
もちろん施工前検査は実施済みであります。
▲特殊プライマー(強力タイプ)を2度塗りした後のハケ入れ風景
●下塗りは特殊プライマーを2回塗布。
できる限り奥深い浸透性にするため、オリジナル工法を実施。
高浸透させることによって無石綿スレート内部を少しでも強くしようという考えからです。
乾燥期間をきちんと設け硬化状況を確認します。
画像は、ガイナのハケ入れ1回目のようす。
▲施工風景
●ガイナ塗装を行なっている様子です。
スレート重なり部分へのテコ入れ検査でも浮き上がりがほとんど起きなかったため、スレート面へのガイナ厚膜施工による『表面保護』を行なうことにより、経年や風害が引き金となる破損や落下などの心配もなさそうです。
そして、目地重なり部分へのガイナ目詰まりなどないよう、縁切りと塗装方法に余念もありません。
▲選定した屋根足場の設置部分(ジャッキプレート)を硬化した順に移動する作業が続く
●足場の重みをいくつかの点で支えている屋根ジャッキプレートを、工程ごとに移動しながらの作業です。
当工程は足場強度の問題をクリアするために何度も実施する必要があります。
▲各所移動した設置部分の部分塗装を終え、無事完了
今回は屋根勾配がきつく屋根用足場の施工となった経緯から、職人の足下に強いテンションを掛けてしまうリスクが少なく、一枚たりとも割れや破損がありませんでした。
ただ、施工中はその分足がつってしまったりと、身体的労力を余計に使いましたがその甲斐があったというものです。
また、断熱塗料ガイナの膜厚もしっかりと確保できておりますので、その効果を実感して頂けるものであると、自信を持って完工いたしました。
どのような屋根に対しても言えることですが、その時々の状況を鑑みた対応をしていくことで、失敗のない施工、さらには価値のある塗替え工事につながっていきます。
「ただ塗るだけの施工店」・「やれって言われたからやるだけの職人」では後々問題が発生しかねません。
したがいまして施工業者と職人は、必要以上の神経を使う必要があるのです。
関連記事 ● 屋根塗装〜ガイナ〜 ● 外気温に影響されない屋根|断熱セラミックGAINA |
2020.10.2 金曜日
住宅の多くに用いられているスレート屋根。
このカテゴリーの中では少数派であり、弊社でも20軒に1回程度の割合で施工を行なう『アーバニー』屋根への塗装事例をご紹介します。
▲アーバニー
過去数年間だけ流通していたもので、通常のスレート瓦(コロニアル・カラーベストなど)と比較すると厚みがあるのが特徴であり、高級仕様の屋根として売り出されていました。
▲こちらはコロニアル・カラーベスト屋根の例
上記画像はコロニアルという流通量の多い一般的なスレート屋根。
アーバニーと比べると圧倒的多数の普及率であると感じます。
それもそのはず、アーバニー瓦はというと過去に流通していたものの一度廃盤をして数年後に再び販売されている背景があり、流通期間が少ないということが理由だと思います。
二度目の製造〜流通に至っても数年間の販売期間となっており現在では廃盤、最近では平成17年までしか製造はされていないとのこと。
理由は、アスベスト含有率を法基準にそって再販売したことで材質そのものの耐久性に大きな課題を残したことだといわれています。
いわゆるノンアスベスト建材のことで、当該スレートは一律して割れやすいのがその特徴でもあります。
スレートではパミールが有名どころでしょうか。
特にアーバニーの場合では高級ラインであることと相まって販売期間が少ないのが、普及率の少なさなのかもしれません。
今回のご依頼はノンアスベストの『アーバニーグラッサ(平成13年〜17年)』や、『ニューアーバニー(平成6年〜平成13年/石綿含有率0.1%〜1%)』ではなく、初期製造のアーバニー(昭和57年〜平成6年)への塗装工事です。
▲施工前のようす
●築年数から判断すると、おそらくは石綿含有率5〜10%のアーバニーであることから、強度的に問題ないことに加え10年以上前にも塗装工事をされていたという事もあり、瓦上への歩行および作業による破損のリスクは心配いりません。(強度チェック済)
十分に注意していたことも有り、施工中の割れもありませんでした。
▲高圧洗浄
●汚れ・チョーキング・脆弱な旧塗膜の剥がれ(死膜)除去を徹底的に実施します。
▲2日間の『洗浄後乾燥期間』を空け、高浸透プライマー塗布
●洗浄後乾燥期間とは水分を確実に蒸発させることで含水率を下げ、塗料の経日はく離を防止するために絶対必要な間隔のことです。
極端に言えば、「水の上に油を塗りつけてしまう事」を阻止するための回避策であり、品質を理解している施工店は確実に実施しています。
水分の蒸発が特に遅い『屋根の重なり部・旧塗膜が取れた後のスレート素地」に含まれた水分、つまり湿った材質に溶剤塗料(油性のイメージ)を塗りつけてしまえば間違いなく剥離することは、誰にでも想像がつくのではないでしょうか。
▲重なり部分へのハケ入れ
●画像は、ローラーが入りきらない細かい部分へのプライマー施工です。
すき間の奥の方にまで塗料を浸透・塗布させることで、経年しても安定した塗膜を維持することができますので絶対に行なうべき工程でもあります。
非常に手間と時間を消費してしまうため、じつに多くの施工業者が本工程を省略しています。
▲雪止め金具への防錆プライマー(白色部分)とタスペーサー挿入(黒い小さな部品)のようす
●サビの発生が確認された雪止め金具へは、研磨+特殊プライマーの使用により防錆(サビを防ぐ)効果と仕上げ塗料の密着性を上げる下地処理を実施。
タスペーサーとは毛細管現象による吸水を防止し、雨漏りを抑止するために必要な工程であます。
この毛細管現象によって引き起こされる雨漏りが非常に厄介で、室内側から確認することのできない『内部漏水』となっている住宅が多く見られます。
内部に水分の侵入を許してしまいますと木材の腐食が始まり、いずれシロアリやカビが発生する大きな要因となることで有名です。
とにもかくにも、塗替え工事をする際には屋根の内側に湿気が溜まることだけは絶対に阻止するよう、施工業者にお願いしてみて下さいね。
▲仕上げ塗料の施工(中塗り)
●上記工程を経てようやく塗料を塗っていきます。
塗り残しがないよう、厚みをつけながら丁寧に塗布することがポイント。
画像は遮熱塗料(パラサーモシリコン)の中塗り風景です。
弊社では全てのお客様の住宅に『遮熱塗装』または『断熱塗装』を実施しております。
▲仕上げ塗装(上塗り)
●最終仕上げである上塗りも丁寧に塗布し、塗膜性能を限りなく引き上げることに集中します。
この工程こそが次回のメンテナンス工事まで誰にも触れられず、且つ間近で見られることもない最終施工であることから後々までの全責任が弊社にのし掛かる、まさに手に汗握る重大な任務であると言っても過言ではありません。
そして毎回緊張するシーンでもあります。
▲施工前のアーバニー
▲施工 完了
以上がアーバニー屋根(初代)への塗装事例となります。
当該屋根はその形状から『割れるリスク』があることを考慮し、施工中や検査時の歩行などに十分な注意を要することが求められ、また重なり部分の多さから塗り残しによる経年はく離に加え漏水リスクに対しても理解しなければいけません。
そして各種下地処理〜仕上げ塗装までの工程すべてに注力することで、屋根をはじめとした建造物延命への大義を果たすことができるのです。
関連記事 ● スレート屋根への『効果的な』ガイナの塗り方 |
2020.6.1 月曜日
数々の住宅を拝見させて頂いておりますと、建物の角に劣化が集中している場合が多く見受けられます。
特に、「サイディングボードを用いた家に多い」という印象があります。
▲外壁の角
画像はサイディングの角(出隅‐でずみ‐とも言う)、基礎周りである最も下に位置する部分です。
シーリング撤去中に、とあるアクシデントがありました。
▲サイディングボードが外れる・・・
見た通り、ボードの一部崩落です。
これにはいくつかの要因があり、それらが重複することでこのような現象が起こります。
●新築時、きちんと固定されていない
●シーリング劣化
●雨樋などを固定する際、強く締め付けすぎている(画像内・右手のもの)
●ボード断面や微細クラックなどからの滲水・・・などが挙げられます。
今回の場合、上記の要因が重なりボード欠損が起こり、その状態を『既存シーリング』が辛うじて固定していた・・・という事になります。
まれに見かけることがありますが、良い状態とはいえません。
では、中を見てみましょう。
▲やや短めの防水シートをめくると、中には空間が
私の性格上このまま放置してしまう事は許されないため、雨仕舞いに配慮した方法にて補修をすることに。
活きている上部サイディングボードを浮かせながら内側をめくり、ボード内部に3重構造に仕立てた強力な水切りシートをそれぞれ配備。
▲1次防水へ、例えどんなに漏水したとしても、絶対に内部漏水しない方法の一コマ
▲経年後の毛細管現象も考慮し、適宜すき間を空けることも忘れない
▲最後に、新規シートをハット目地内側に畳み込み、サイディングボードを元に戻せば補修過程の終了
こうしてようやく、シーリング〜塗装工事に移行することができます。
このように、外側からでは見えない部分に対しても防水策を講じることで、リフォーム・塗替え工事完了後も長く安心することができます。
雨水の流れ方・壁の動き方を理解していれば、たとえ施工しづらい場所の補修方法でも、案外難しくないのです。
間違っても、ただ単にフタをするだけの補修方法ではいけません。
2020.2.21 金曜日
新築工事・塗り替え工事における決定的な違い────
未塗装の状態を塗装済みにするのが新築工事であり、それとは逆に塗装済みのものを更に上から塗装することが塗り替え工事です。
・・・と、大まかな定義はさておいて、細かな部分に焦点を当てますと見過ごしがちな盲点が出現してきます。
それは、付帯している器具・設備などが『あるか・ないか』の違いであります。
▲新築塗装ではこのような器具など付いていない 外すことが必要となる
▲外壁の上部にアクセントとして用いられる飾り
ふだんから、可能な限り『取り外しては復旧』を繰り返している弊社ですが、今回の例として挙げるのは、建物の上の方に付いていることを多々見かける、飾りの復旧方法について説明したいと思います。
これは【妻飾り‐つまかざり‐】といって、現代では多くの住宅に装飾として利用されているアクセントパーツであります。
▲塗装前に取り外す事が、正しい施工手順
このようなパーツ(器具など)を取り外して裏まで確認することにより、亀裂や隙間等なんらかの不具合を発見する事ができる上、隠れた壁面を塗装することにより見えない所にまで手を加えることが可能なため塗装工事の際には必ず外すようにしましょう。(ご自宅をお持ちのオーナー様へ・・・左記のとおり、外すのと外さないのでは防水性や完成度に大きな違いが生じることをご念頭に置いておくと良いと思います)
▲塗装が仕上がった後のようす
黒い点々に見えるのは器具を固定するためのビス穴です。(雨の際、水が入らないように都度工夫をしております)
壁面も仕上がり、いよいよ妻飾りの復旧をします・・・・・・・・と、その前に。
▲復旧前のひと手間
開口箇所(ここでいうビス穴)に、そのままビスを戻してはいけません。
画像の白い点々は硬化するとゴム状に変質する『防水シーリング材』です。
復旧前にこの材料を穴の奥へと注入することで、器具を戻した際ビスと外壁が一体化し、雨水の侵入を防ぐことができるのです。
プライマー塗布後、該当箇所においてこの工程は必ず行ないます。
▲更にビスのスクリュー部分へも塗布する
▲確認しつつ打ち込むこと
▲程よくキレイにあふれる位が、防水上ベストな塗布量
施工前
施工後
以上が取り外した器具等の、正しいビスの戻し方|防水性アップの説明となります。
このように、取り外したものを戻すだけの行動一つにおいても、それぞれに重要な意味があり、決して見過ごすことはできません。
ちなみにこの作業に費やした時間は約1時間。
『無視して塗装し、手間をかけない』を選ぶか『きちんと外して安全を優先する』ことを選ぶのか。
それはご自宅を塗装する、施工業者の在り方にゆだねられます。
関連記事
●見えない部分の外壁まで、確実に塗るためのコツ|塗装前に外しておきたいもの
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2019.5.9 木曜日
先月塗装させて頂いた有名娯楽施設の内装工事です。
施工前:内部廊下の壁
施工前の壁面、一見綺麗に見えますが『汚れ』『キズ』『亀裂』など、経年劣化及び使用感は否定できない状態でした。
このような場合まず初めに、穴埋め・亀裂修復として【パテ処理】に重点を置くのがセオリーです。
パテ処理などの下地補修を終え、中塗りを行っている場面
パテ処理に関していうと、凹凸を目立たなくする事はもとより、建物の揺れや温度差による亀裂再発を防止するよう、一手間加えています。
また、営業中の施設であるため音・臭気に注意をし、さらには私語を慎みつつも明るい挨拶は欠かせません。
施工完了
仕上がり品質も大事ですが、施設スタッフ様をはじめとしたご通行者全員に配慮することは言うまでもありません。
このように内装工事一つにおいても、浅からず実は奥深い価値観を持ち実践する事こそが、プロフェッショナルであると自負しております。
2019.5.5 日曜日
おおよそ10件に5件ほどは見かけるキッチンカウンター。
日々の摩耗によりその表面はくすんでいる事が多く感じます。
熱・カルキ・その他による輪ジミ
長年使用し続けることにより当初の光沢感は失せ、細かなキズや染みついた汚れなど、美観的には決して良いとは言えません。
そんなキッチンカウンターですが、塗装により再生することができます。
▲施工前のカウンター
▲塗装完成
クリヤ―塗装を施すことにより、当初の光沢感が甦り高級感も増しています。
光沢感、といいましても今回の塗装では5分ツヤという光沢レベルを採用。
100%中50%ほどの、艶を抑えたもののなります。
そのツヤ感の理由は、周辺にある建具などのツヤ感に合わせ選択いたしました。
周りにギラギラした光沢のものが存在しないことから、カウンターの質感も同レベルにしています。
すべて私の判断によるものですが、むやみやたらに光らせるような安易な施工をせず、『周囲との調和』に配慮することも施工業者の使命ではないでしょうか。
光沢度合い0.1%〜100%まで、じつに様々なレベルに対応することが可能となります。
臭気の少ない水性から、より強靭な溶剤に至るまで多種多様にあるクリヤ―塗装。
ご自宅の住環境に合わせて、是非一度ご体感頂きたいものです。
2019.1.28 月曜日
日本発・断熱塗料でおなじみの『ガイナ』。
平成29年には省エネ大賞を受賞したことで、なおのこと注目を浴びている省エネルギー製品です。
地味な見た目の容器だが、他にはない機能性を持つガイナ
省エネ大賞を獲得したということは、すなわち行政単位で効果を認めたという事に他なりません。
塗料というよりは、むしろ断熱材といえるかもしれません。
そんなガイナですが、良いことばかりではなく、実は施工したことによるトラブル事例も多く耳にします。
理由の9割以上は『施工する側による』ミス工事です。
施工する側というのは施工業者サイドの事であり、実際に塗装する立場をさします。
まず、トラブル内容を大きく分けると、
● 断熱効果がない
● 施工後、数か月〜数年以内で剥がれてきてしまった
● 屋根に塗ったら雨漏りした
● 仕上がりの色が所々薄く見える
上記がもっとも多いといわれています。
なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
理由は簡単なことで、施工業者の知識不足・経験不足がおもな原因です。
素晴らしい塗料であるガイナを、ふつうの塗料のように施工してしまうことは非常にもったいと言え、トラブルを起こしてしまうのは以てのほか。
では、どうすればミス工事を防ぐことができ且つその効果を高めるに近づけられるのか。
本日記では今月施工させていただいた屋根への施工事例を、簡単ではありますが以下に記載してみます。
【スレート屋根へのガイナ施工】
●高圧洗浄を終え冬季3日間以上乾燥養生した画像
●スレート屋根専用の高密着型遮熱プライマー塗布後
●縁切り・タスペーサー挿入(リフティングがない場合1瓦につき2個目安)
ガイナ施工の前には、瓦の重なり部に刷毛入れをする
瓦の重なり部分への目詰まりがないことを確認しながら作業を進める事(重要)
ローラーでの全面ガイナ/1回目
●開口・排水箇所への塗料詰まりを回避し、刷毛入れ
●同、ローラー全面塗布/2回目
●乾燥後の塗りムラを計算しながら施工する事
施工完了(通し塗り含むと上塗り3回となる)
タスペーサーの効果もしっかり確保
ガイナ施工の際注意しなければいけないのは、
● 使用前には塗料分離(セラミック)が起きないように撹拌を5分行い十分な粘度に調整する
● 高圧洗浄後は夏季2日〜冬季3日下塗り施工しない
● 材質に適した下塗り材を、適した工法手順により使用する
● 降雨の際、適宜タスペーサーを使用し、屋根内部の水分を排出し含水率を極めて低くする
● 材料の必要塗布量に満ちていなければ(予定より余る事)3回塗りでも4回塗りでも良いので再施工する
● 雨漏りの可能性を排除するタスペーサーを入れたことにより生じた隙間(排水スペースの事)を可能な限り活かす
ということに尽きます。
それに伴い、先に挙げたような各トラブル事例を未然に防ぐことができるのです。
しかしながら、これらのことは他の塗料にも大多数当てはまる事。
然るべき手順・知識・経験こそが塗料に対する礼儀であり、プロフェッショナルとして至極当然の働でもあるのです。
2018.11.11 日曜日
今日の記事は、しんあいリフォーム。
古くなった洗面台を、『新しくスタイリッシュな洗面台に替える工事』のご依頼を頂きました。
OB客さまからです。ご依頼に心から感謝申し上げます。
今回の工事概要としましては、既存洗面台撤去→配管工事→新設→露出壁面の下地処理→断熱ガイナ・コテ仕上げ、という内容で、いつもの洗面所のイメージを一新させるべく考えを振り絞ってまいりました。
設備や家具などが新しくなれなるほどに、周囲の壁などが古く感じるもの。
リフォームの定義に則って施工をしてまいりました(今回は新設部分周辺のリフォームです)。
まずは施工前の洗面台のようす。
20年程前の洗面台
古くなった洗面台を配管や下地の処理をしてからの取り外しをします。
取り外した後、開口部などをボードでつないだ様子
新築当時からの壁面下地が出てまいりました。
これらの処理をしたのち、新品の製品を取り付けます。
キズをつけないよう細心の注意を払いながらスタッフが丁寧に施工
寸法や配置に神経を尖らせながらも、しっかりと取り付け完了。
その後パテ+ガイナコテ&塗装処理となります。
ビシッときまりました
新品の洗面台を、より一層引き立てるようにコテ塗りにて壁を仕上げました。
また、設置角度や給排水の動作確認もバッチリです。
ずいぶんとスタイリッシュに変わったと思います(^^)
▼施工前
▼施工完了
真新しくなったのは当たり前ですが、全体的に柔らかな印象となっていますね。
今回の施工テーマは、『ホテルのようなスッキリ感』です。
そして、洗面所ということもあり調湿・清浄化・気温差の緩衝を高めたいという私の考えから断熱塗料ガイナにて施工。
厚みをつけるため、コテ塗りと致しました。
仕上がった瞬間、施工した弊社の達成感もさることながら、お施主様も第一声、「ワ!!かっこいい〜^^」と大変驚いて下さいました。なんという有りがたき幸せ・・・・。
施工前の段階では、収り方や既存イメージとの調和に頭を振り絞りましたが、今回も大成功。
しんあいペイント(株式会社眞愛)では、このような商品設置から塗装工事まで幅広く行っており、アレルギー対策などを主体とした多彩な工事に、やり甲斐を感じてやみません。
ただ納めるだけではなく、バランスや色の配置・使い勝手や間取りなどにも本気で取り組んでおります。
内装から外装まで、どんなことでもお任せ頂ければ幸いです。
この度もご依頼に心から感謝申し上げます。
2018.10.29 月曜日
建物を保護するためにある塗装工事。
屋根や外壁だけでなく、付帯部と呼ばれる『パーツ的なもの』に対しても保護塗装を行うことが好ましいと言えます。
そして長期間の塗膜維持をするため、それらのものに使用する塗料・工法・手順に至るまでしっかりと吟味し、念入りに施工しなくてはいけません。
▲施工前の笠木
▲死膜およびシリコンの除去+研磨+脱脂
▲施工完了
今回行った工程は、
部分的なご依頼ではありますが、しっかりとした手順を経て、耐用年数を最大限にまで引き延ばす塗装を行ってまいりました。
弊社が何故そこまで手順を厳守し、塗料にこだわり続けるのかといいますと、それには大きな理由があります。
長年この業界におりますと、実に様々な事例・症例に出会うことが多々あり、たくさんの労力をかけながら全事例を解決してきました。
ひどい例を挙げると『高圧洗浄をおこなっている最中から、ほとんどの塗膜(昔の塗装)が剥がれた』・『旧塗膜が悪すぎて下塗り時点で溶け出してきた』・『シーリングが施されていない&中途半端に施工してあったため雨漏りしていた』・・・・・・などなど、常識的に考えてもまずありえないような事例ばかりです。
そして、これらのほぼ全てが【施工業者の手抜き工事】によるもの。
あとから施工する、わたし達のような業者ですら憤慨してしまうような非常にタチの悪い事例があとを絶ちません。
そのような業者に塗装工事を依頼したお客様の身になってみれば、悲しさだけしか残らないと言うことも実感します。
「少なくとも、自分たちは不具合のない工事を行おう」
そう胸に誓って日々塗装工事について研究を重ね、根拠のある施工を重ねています。
現場のお客様をはじめ、塗料メーカーさまやご近所さまなどからは、「本当に手間をかけていますね」などとお褒めの言葉を頂いていますが、わたし達は至極当然の行動をしてるまでです。
不具合の可能性を排除することで、お客様が安心できる塗装工事をご提供できるものと信じて止みません。
あとになってからペンキが剥がれ、雨漏りやシロアリ発生に後悔される人を1人でも多く減らしたい。
無責任な施工業者がアフターフォローや保証に応じず、結果的にお客様ご自身が他の業者をお探しになり、そして再度大金を払い工事のやり直しをする・・・・・。
こんな由々しき現実に、怒りの感情しか芽生えません。
これが弊社の品質に関する、こだわりの本質です。
2018.10.27 土曜日
最近手がけさせて頂きました屋根外壁塗装工事も、本日をもちまして無事完了いたしました。
今回も弊社推奨塗料である【水系ファインコートシリコン遮熱】(菊水化学工業さま)にて、お住まいの外装にプラスアルファのコーティングを実施。
遮熱塗装
傷んでいた外壁に、強靱である上に高い防汚効果のある当塗料を施工したことにより、経年劣化のリスクを大幅に減少することが期待できます。
来年の夏も、この外壁を守り続ける
日の当たり具合により色々な表情をみせるのも、「塗装工事をやっていて良かったなぁ」と、思える瞬間です。
2018.9.13 木曜日
愛犬と暮らすことの喜びを実感している人間の一人として、わたしはペットの安全性に配慮した暮らしを日々模索しています。
安全性といえば、ペットの事故で多くあるのが『落下・転落事故』です。
室内飼いをしている場合で考えられるのが、ベランダや窓から落ちてしまうこと。
これらは飼い主さんが意識していないと防ぐことは難しいと思います。
今回のご依頼は、イメージチェンジ・そして、毎回毎回見張っていることも大変なので「柵を付ける」、という運びとなりました。
施工前のバルコニー
今回施工させて頂いたお客様のペットちゃんは、小型犬の男の子(^^)
上記画像・既存手摺には目隠しをしてありますが、その材質の弱さにやや不安が残ります。
また、カフェのような見た目にすることもかねて、ウッドデッキ仕様の手摺を現場で造作。
ここに、試行錯誤して転落防止柵をつけました。
設置工事後
塗装+造作にて設置。
柵全体の高さはお客様との打ち合わせにて決定。
風圧による破損防止も兼ねております。
色々な場所に・意味のある・様々なものを、ご予算やご要望に応じて作り上げることで少しでもお役に立つことができれば、これほど嬉しいことはありません。
2018.9.8 土曜日
どこのお住まいにもある収納棚などの設備。
「リビングのイメージと合わない・・・」「いっそのこと交換しようかと思っている」・・・と考えているお客様(特に奥様)が意外と多くいらっしゃいます。
そっくり交換するのには20万円以上かかってしまう事から、なかなか実行するのにはためらいが生じてしまうもの。
しかし今回は、簡単お手軽にできる、ペンキによるイメージチェンジの様子をアップします。
設置当初からあったキッチン棚
お客様の好みの色(今回は白)に塗装
ペンキというものは、実にたくさんの種類があり、様々な表現を作り出すことが可能です。
なかでも今回は『変色しない』『つや調整ができる』、かつ『剥がれない』という特殊な塗料をチョイス。
色だって何百色の中から選ぶことができます。
ちなみにクリヤ―コーティングなどの特殊加工を施している、このような建具などに対しては、『剥がれない対策』をもって施工することが肝要となります。
外壁塗装をはじめ、店舗や遊具などで培ってきた方法を駆使し、塗膜はく離しないよう努めました。
そして、完成後は「思っていた以上の仕上がりに、満足しました」と、お褒めの言葉も頂戴でき、とてもうれしい工事となりました^^
交換工事をするよりも、塗装によるイメージチェンジの方が早くお安くできますので、良いかもしれません。
2018.8.19 日曜日
現在着工させて頂いている塗り替え現場の屋根───
施工前・下から見た棟頂部
画像は屋根の最上部にある『棟板金』という部分。
建物の中で一番高い位置にある板金部分です。
ここは、比較的雨漏り事故が起きやすい場所でもあります。
原因はというと、何らかの理由(地震等)で板金を止めている釘が浮いてしまい、該当部分からの滲水が続くことによって漏水に至る。
雨漏りがつづき内部の木材が痛む(腐る)ことが原因で、クギが抜けてしまい最悪の場合、強風などによりこの棟板金が飛んで行ってしまう事が考えられます。
つまり、雨漏りだけにとどまらず二次被害があるということが特徴とも言えます。
クギ部分のアップ(画像の部分は抜けてはいないもの)
飛来事故は物損だけでは済まないことから、絶対に阻止しなくてはいけません。
でもこれは、塗装工事の際に一手間加えることにより雨漏り発生を阻止することができます。
【板金シーリング】の例
![]() 棟板金のシーリング施工前(今回は塗装完了後に施工)
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![]() 養生後、専用プライマー塗布
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![]() シーリング完成
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![]() シーリング完成(全体風景)
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養生風景
全箇所シーリング処理完了
今回も数か所のクギの飛び出しがあったため、クギ再打ち込みをおこなってからの一手間となりました。
一手間、といっても工程的には簡単だとは言えません。
施工したシーリング(画像ではボタンのように見えるもの)が、経年により取れたりしないようにするための手順をはじめ、紫外線による劣化などを防ぐための工程を考慮しながら行うことがセオリー。
良質な材料を高い密着力にて施工することが求められるのです。
画像には載せておりませんが、経年に対し絶対に剥離しないようにするための特別な工法を用いております。
このような一手間が、建物をより長持ちするために欠かせません。
ちなみにこの部分の状態チェックは、ハシゴなどを用いて確認せねばならず、容易にできるものではありません。
危険ですから、ご自宅のこのような部分を確認する場合はお近くの塗装業者さんなどに診てもらうようにしてくださいね。
だいたい・・・新築工事のうちからクギ穴・ジョイントへのシーリング処理をしておけば、なんの問題もないんですけどね。
2018.7.14 土曜日
スレート屋根の塗装工事において大変重要な工程に『縁切り作業』というものがあります。
これは、屋根一枚一枚のすき間を確保することが目的です。
2回目以降の屋根塗装の場合には、ほぼ必要となってきます。
ほかのページでも度々触れておりますが、本当に大切な工程なのです。
縁切り施工前の屋根
まずは、下塗りが終わったあとのスレート屋根です。
一見して特に問題が無いように見えます。
工具をいれてみる
そして一枚一枚の重なっている部分に、おもむろに刃物を入れてみます。
すると・・・。
水分排出
なにか出てきています、これ何だかわかりますか?
なんと、屋根の裏側から『水』が出てまいりました。
水といっても、随分とカビ臭のする水分です。
長い間、屋根内部に溜まっていたのでしょう。
ぱっと見、何事もないような塗装風景ですが、縁切りを施すとこのように内側に溜まった雨水が排出されるのです。
「縁切り」とは画像のように刃物を使用し、重なり部分にすき間を空ける工程のこと。
ご覧のように内部に存在する水分を逃がすことができる、とても大切な工程なのです。
この工程はスレート屋根の、一枚一枚すべてに行わなくてはいけません。
縁切りをしないで仕上げ作業を終えてしまうことは、屋根にとって非常に危険なこと。
水の逃げ道がない=屋根の下地に打ち付けてあるクギ穴からの漏水の危険性が格段に上がってしまいます。
ちなみに縁切り作業ですが、たいていの場合では一日では終わりません。
この日も完了することはできませんでした。
全部の屋根にすき間を空けると言うことは大変時間を要します。
ですが、やった分だけ建物の劣化要因を消し去ることが出来る、そんな大切な工程なのです。
2018.6.22 金曜日
現在手がけさせて頂いているアパート様の屋根外壁塗装工事は、ようやく完成の兆しが見えてまいりました。
この時期特有の悩み(雨天)に頭を抱えながら、気づけば長い時間が経過してしまいました。
本日はその屋根の部分の完了日。
いつも通り『省エネ塗装』にて施工しております。
施工前
折板屋根-せっぱんやね-とは、おもに金属系の板金でありボルトで固定するタイプのもの。
山と谷のような形状から『塗りにくい屋根』とも言われております。
平面ではなく立体的な造り
第一研磨作業のようす
始めに行う高圧洗浄、次に行う研磨作業(塗料の密着力を高めるための目粗し/旧塗膜・サビ除去)ですが、確実に行うための工夫が必要となります。
この作業が一番重要。
施工後
その後、遮熱塗装をして完成。
遮熱塗装の効果が出やすい、金属系屋根。
熱伝導を低くすることが『塗装工事の隠れた定義』です。
施工前はペンキの剥がれが多数見受けられたこともあり、本工事では向こう15年以上、塗膜はく離が起きないよう徹底的に手をかけましたので、施工業者としても満足のいく仕上りとなりました。
2018.6.15 金曜日
現代の住宅では主流となっている、室内のフローリング床。
経年により古くなったフローリング床も、外壁塗装と同じようにリフレッシュすることができます。
毎日歩く場所ですから丈夫な床であった方が、なにかと都合が良いと思われます。
経年劣化した室内の床
ご存じだとは思いますが、フローリングは木材で作られていることがほとんどで、傷んでまいりますと水分を含み始め表面のクリヤー成分の劣化・剥離へとつながってきます。
そのような状態を放置してしまいますと、やがて木材にヒビが入ったり反りあがったりしかねません。
そうなると歩行の際に危険が生じてしまいます。
昨年ニュースでもやってましたが生徒さんだったか、体育館の床木材が飛び出していてそれが足に突き刺さってしまったあの事故のようなことにつながりかねないのです。
また、劣化が激しくなりますと、交換工事(部分的な貼り替えor新設)をするしか方法がないのも面倒かと思います。
普段は意識することが少ない床ですが、クリヤーコーティングを施すことで丈夫な状態へと生まれ変わります。
施工後
より丈夫な塗膜を形成するため、厚みをつけることを意識しながら施工致しました。
画像左側が2回目・右側は1回目(全3回中)
画像でも分かるとおり下塗りだけではツヤ感が足りていません。
中塗りをした後に再度塗装する、『3回塗り』にて仕上げて行きます。
施工後
光沢感が出ており厚みが付いているのが確認できます。
重厚感も出ました。
施工前の変色や色褪せは調色+着色にてボカシているので、見た目的にも不自然にならずに仕上がりました。
(本日使用したクリヤー塗装はツヤのあるものですが、この他にはツヤ消しなどもございます)
このように床の塗装も、お住まいにとって重要な塗替え箇所であると感じます。
2018.5.23 水曜日
昨日着工した物件の高圧洗浄に来ております。
リピーター様より再度の工事依頼をいただきました。
いつも本当にありがとうございます。
本日はあいにくの雨模様。
しかし我々塗装業者からすると、絶好の水洗い日和だともいえます。
さて、今回の記事は以前、当工事日記で記載した『高圧洗浄時にわかる、前回の手抜き施工』という記事とほとんど同じような内容となりますが、高圧洗浄機という非常に強い威力のある機械で建物を洗っておりますと時々、とある現象に遭遇することがあります。
それは『脆弱-ぜいじゃく-な塗膜のハガレ』です。
つまり、きちんと塗っていないペンキが剥がれてしまうことを指します。
今日は、そんな内容のお話。
以前、別の塗装屋さんが施工したもの(塗膜剥離が確認できる)
画像の赤囲み部分、離れた所から見るとわかりにくいのですが、実は塗膜がペラペラの状態。
茶色い塗装をしてある部分からは白っぽい下地がチラホラと見えています。
この状態は非常にやりづらい状況で、このまま塗装してしまいますと同じようにまた剥がれてしまいます。
ですから取れるところまで取りきってしまわないと次に塗る下塗りが、現状であるペラペラな塗膜を溶かしシワシワになって後始末に終えない、最悪な結果になってしまうのです。
それがどうしてもイヤなので、毎回恒例ですが高圧にて吹き飛ばしてしまいます。
施工前
高圧洗浄施工
洗浄剥離
ザッとこんな感じになってしまいますが、弱い塗膜というものは何をしてもこのようにボロボロと剥がれてしまうもの。
画像のものは工事着工前から剥がれてました。
この後から手作業で再度研磨をしてからの塗装となります。
画像のように剥がれてしまう理由は、
・研磨不足
・下塗り不足
・塗料の選択ミス
と言えるでしょう。
実は現調時点からすでに、こうなることは安易に予想できていました。
以前の塗膜の『浮き方』が教えてくれていたのです。
やはり下地処理が重要で、完璧な施工方法以外はやらないほうがいい・・・ということを改めて教えてもらいました。
2018.5.16 水曜日
長い年数、塗装をしていない状態が続いてしまいますと、下地(材質)へのダメージが蓄積されてしまいます。
塗装=塗膜、というのが施工の本質です。
塗膜は人間でいう『皮膚』に相当するもので、皮膚がなければ筋肉や骨、ひどい例では全身を巡る血管にまで悪影響を及ぼすこともあるのです。
建物の表面を保護することで、内側への漏水〜欠損・崩壊などを抑止することができます。
このように、塗膜の役割はとても重要なものと見て間違いはありません。
今回ご依頼頂きました南足柄市内での工事も、表面になければいけない塗膜が機能しておらず、刃物を入れるとそのほとんどの旧塗膜が剥がれ落ちてしまいました。
施工前のようす
施工前は、ご依頼の通り劣化度合いが大きく、施工方法に悩みました。
悩んだ・・・というのも施設の特性上、高温多湿の環境であるからです。
塗膜撤去中に発見したもの。内部の鉄筋が露出している
目止め・研磨・サビ除去・防錆剤3回塗布
乾燥後吸い込み止め塗布〜モルタル補修
上記画像は鉄筋露出(爆裂)〜補修工程です。
このような部分に直接塗装をしてしまうと、内側に残るサビが再発してしまい建造物にとって重大な問題を放置してしまうことになりますので、必ず対処致します。
仕上げ塗装のようす
照明器具・施工前
仕上げ(フッ素仕様)
施工前
完了
今回行った塗装工事は広範囲な施工ではなく部分的な柱・梁の塗装ですが、先述のとおり欠損箇所や爆裂部分がありました。
脆弱な部分を強化する工法にて施工したので、下塗り回数は3回塗り。
下地補修を含めると15工程に及びました。
やはり定期的にメンテナンスをしていかなければ目が行き届きにくく、骨組みにまで達する可能性のある欠陥を放置しかねません。
お金こそ掛かってしまいますがとても重要なことであると、弊社スタッフ一同再認識した次第であります。
また、学校施設や商業施設などにも、このような工程で脆弱部分の補強塗装を行います。
2018.5.7 日曜日
料理やタバコのにおいがこびりついてしまう、室内の壁。
またはシックハウス症候群によるアレルギー反応・・・。
様々な問題が、住環境内には存在します。
そんな状況は、リノベーション次第で格段に改善できるのをご存じですか?
アレルギーなどの原因は建築材料に含まれるいろいろな物質や、カビやホコリなど・・・。
これらの原因を根本から解決するためには室内環境を変える必要があります。
室内環境の改善として、壁面に使う材料を厳選すると以下のような種類にまとまります。
それぞれに良さがあり、お客様の好みによって選考されることと思います。
今回は、室内の改装・断熱・空気室改善を目的に【断熱セラミック塗料・ガイナ】にて1フロア全面改修を行いました。
途中過程
デザイン壁の施工
模様部分にはコテ用ガイナ(内装)・既存クロスにはガイナ(内装)を使用。
塗装作業中は汗だくになった自分自身が熱源となり、ガイナと反応して暑かったです(^^;)
施工前の和室
スペース
2018.5.3 木曜日
フローリング床などを経年劣化から守るためのメンテナンス、その代表格に【ガラスコーティング】というものがあります。
文字通りガラス皮膜のようなコーティング剤で、従来のワックスの数倍もの耐久性能を誇ります。
施工中
仕上げ前のようす
はじめは液体なのですが、硬化すると固いガラス膜となりキズ防止効果が期待できます。
5〜10年間はメンテナンスがいらず、汚れても水拭きのみ(油性のものの場合にはアルコール)で簡単に落とすことができるのです。
特筆すべきは当コーティング剤、滑り止め効果もありペットの足腰にかかる負担を軽減することも期待できる商品です。
お客様の飼われているワンちゃん^^
床に形成されたガラス皮膜が、ワンちゃんたちの足の裏(肉球)にフィットしやすく、ヘルニアなどの予防にもなる優れもの。
効果を確かめるため私の家にも塗布しており、ウチのペットたちも伸び伸びと走り回っております▽・w・▽
塗装後・家具の復旧前
当商品、膜厚が付くものでは無いため下地の状態に依存してしまうことも。
できることならばワックスを塗ったことが無いような状況で施工するのがベストだといえます。
または新築直後に塗布することができれば、家具等の移動+ワックス剥離作業が省けるためリーズナブルに施工することができるものと感じます。
2018.5.1 月曜日
人が暮らす室内の床。
多くの家ではワックスなどがコーティングされていると思います。
ワックスがけをする理由の、そのほとんどが汚れ防止や傷つきを防ぐためのものだと思います。
しかし、塗り重ねたワックス成分が時として、いらぬ存在になってしまうことがあります。
その理由は油脂成分であるワックスは、重ね続けると部分的に黒ずんできてしまうことがあるからです。
経年によるワックスの黒ずみ
黒ずんだものを重ねていったとしても、下層にある変色部分は消えていかないのが悩ましいところ。
今回は、そんなワックスの除去作業を行いました。
テーブルや物入れなどを予め決めておいた場所へと移動し、削り作業からはじめます。
荒削り
全体研磨
居住中の部屋内での作業ですので、粉じんや強溶剤などの薬品は使用せず、できるだけ臭気の残らないアルカリ系のものを使って総はく離を行います。
除去後
この後コーティング剤を塗布するため、床に残った水分を蒸発させるために換気を促し、はく離作業を終えました。
しんあいクリーニングセット
外壁塗装のみならず、清掃作業にも余念はありません^^
2018.4.27 金曜日
町中で見ない日はない、と言っていいほどどこでも使われているコンクリート・セメント・モルタルなど。
住宅の場合、外壁をはじめベランダ・庭などの床であったり家の土台である基礎部分がこれにあたります。
強いアルカリ性である上記の建築材料ですが、石のようなその見た目に反し、ヒビ割れが起きやすいのが欠点です。
理由は、動きに対する柔軟性が無い、つまり建物の伸縮・揺れなどに対して追従性が無く、振動があるたびにヒビ割れてしまうのです。
防水性も期待できるものでもありません。
壁面や基礎などの立ち上がり部分には雨が『溜まる』ということは基本的にありませんが、床においてはその限りではありません。
ヒビ割れの可能性があり水分の滞在時間が長い床面には、なんらかの防水処置が必要となります。
というのもセメントやモルタルなどの材料はアルカリ性であり、経年によるヒビ割れからCo2の侵入により中性化してしまいます。
中性化してしまったモルタルの中には鉄筋などの骨組みが入っていることが多く、これらの中に雨水(特に酸性雨)が入ってしまいますと、内部からサビが発生してしまい大変危険です。
そのための対応策として防水処置を行うのです。
ごく一般的な方法としては、防水塗布・塗装・撥水などがありますがここ最近、いえ弊社の感覚からで恐縮ですが、含浸式の防水コートが特に素晴らしいと感じております。
高アルカリ性である物質内部へと含浸していき、超緻密な保護層を作り上げる工法・材料です。
もちろん、表面皮膜工法である防水材や撥水コートも素晴らしいと思います。
どんなものにでも言えることですが、その時の状況や施工環境によって方法を変えることで、塗料(材料)の性能を最大限に発揮させることができるのです。
浸透させている最中
この日も、床面からの吸水を防ぐために塗布を行ってまいりました。
繰り返しますが、セメントやモルタルなどには何らかの保護を行うことが大事なのです。
内容の近い記事 ・基礎部分の塗装 |
2018.4.20 金曜日
材質上、衝撃に弱いのが住宅の壁面。
当然のことですがボールを当てたり物をぶつけないよう、注意しなければいけません。
しかし材質の特性から、何らかの理由によって【割れ・欠け】などが起きてしまった、外壁サイディングボードの破損部分。
割れ等の例
このような状態を発見した場合、まずはどうするべきなのでしょうか。
破損箇所から雨水が入って老朽化の原因になるのでは無いか?などと、ご心配されることが多そうな案件である外壁の破損。
見た目が悪いのでどうにか直したい・・・・と、お考えになる方もいます。
本日は、そんなサイディングボードの『部分補修』について記載したいと思います。
窯業系・金属系・木質系と、大まかに3種類の材質があるサイディング。(それぞれに特徴と良さがございますが、ここでは割愛します)
この中でも、よく見るものに窯業系のボードがあります。
この種類のものは『水を吸いやすい』(雨)という弱点があり破損してしまった場合、放置していくにつれ周囲の塗膜が剥がれたり、内部構造に影響が出てしまうこともあります。
大切なことは『水を吸わせないようにすること』であります。
実際のところ、テープを貼るだけでも効果はありますが雨に弱いため剥がれてしまうと、その意味はありません。
そこで効力を発揮するのが『部分補修』です。
欠損箇所を補修した画像
こちらは、誤って破損してしまったものをご依頼者様がDIYで直されたもの。
パテ処理によって【一次防水】ができており、水の浸入経路は断たれています。
今回はこの状態からの補修工事をご依頼頂きました。
はじめに研磨から
研磨→成形→切削→成型→研磨を繰り返す
ずいぶんと強めの圧がかかったのでしょうか、サイディングが隆起している箇所もあり、できる範囲での削り・研磨をして対応、成型に時間をかけて様子をみます。
そして工事2日目──
施工完了
柄を描いて補修完成です。
はじめの状態(お客様からバトンタッチ後)からの工程数は、約20。
外観上の問題もさることながら、補修することの最大の理由・『紫外線に対する耐候性』『防水性』も考慮した上で部分補修を終えさせて頂きました。
2018.4.9 月曜日
最近施工させて頂いておりました、新築住宅の内装塗装工事が完了したのでアップします。
期間中は、徹夜作業つづきであったのに加え施工自体に集中してしまい、写真の撮り忘れが多々ありますがご了承ください。
ビス留めなおし・ファイバーテープ貼付け・コーナー設置・養生・下パテ最中
上パテ後・ペーパー研磨
掃除後・養生打ち直し・シーラー塗布
入隅すき間埋め乾燥固化後・中塗り
仕上げ塗り
カベ塗装・完了
施工前
階段・施工完了
施工前
天井・壁完了
外壁塗装の定義は『家をキレイに塗り替える事』。
そのためには内装のように、すべての工程に細心の注意を払い施工しなくてはならない、繊細な技術が必要となります。
この他に、店舗やビルの内装などにも言えること。
丁寧な塗装工事の基本として、このような内装の塗装が存在しております。
2018.4.7 土曜日
本日は弊社リピーター様からのご依頼で、バルコニー手摺外側の『目隠し(パーティション)設置工事・換気扇取り替え・電気配線増設工事に伺いました。
パーティションを後付け、と聞くとずいぶん簡易的な響きに聞こえますが、手摺ごと替える工事であれば大がかりになる上、工事金額も大幅に増えてしまいます。
そこで手早く行うことができる『後付け』にて設置、という事となり今回の工事とさせて頂きました。
施工前のバルコニー手摺
昔から取り付けてある波板がありますが、これが目隠しとして使用されておりました。
数年前から老朽化しているので撤去することに。
初めのうちは『波板塗装・木枠交換』とも考えていたのですが、根っこから腐食していたためソックリ新設するしかありません。
施工最中
固定・ビス留め・据え付け
下地が傷んでおり、強風による飛散事故を考慮しながら取り付けています。
また、パネルなどを使用すると同じく落下・飛散の危険性がある環境条件ですので、風を切る形状のものを目隠しにします。
施工前
木格子パネル・設置完了
完成です。隣接する建物からはこちら側はほとんど見えず、本来の目的に沿う工事ができました。
そもそも、本工事のご依頼理由が『となりの家から丸見えなのを見えないようにしたい』という奥様からのお願いでした。
最終的に清掃を行い、施工後は使い勝手の良いスペースができたと思います。
内部の換気扇も新しく設置し、電気の配線も増設完了。
ちなみに昔の換気扇は、「ブ〜ン・・・」という音が鳴っていましたが、本機種は音がほとんど聞こえない、最新型のものになります。
以上、しんあいのプチリフォームでした^^
2018.4.6 金曜日
外壁塗装の目的として大半の理由は、おそらく『キレイにしたい』ということなのだと思います。
私たち塗装業者の存在意義としても上記の追求、これに尽きます。
その中でも深く掘り下げれば、耐久性や防水効果、または保温や断熱などの機能性を考慮した塗装工事も重要な理由。
それでも多くのお客様からすれば、やはりキレイにしたいという要因が、塗装工事をご依頼する大きなきっかけなのではないでしょうか?
本日の記事は『既存の外壁カラーよりも、違う色に一新する』ということについて書きたいと思います。
前回までの外壁カラーは茶色。
それを、やさしい黄緑色に替える工事を賜わりました。
高圧洗浄のようす
まずは外壁の洗浄を行い、塗料の密着を上げます。
この工程が一番大切といっても過言ではなく、未洗浄であればどんなに良い塗料を塗っても早期塗膜はく離が起きてしまいます。
したがいまして、高圧洗浄を徹底的に行います。
外壁塗装の前段取り・完了
ところどころに見られる白い線状のものは『シーリング』を施工したもの。
本工事ではこのシーリングを先に行い、後から塗料でコーティングしていきます。
この流れを【先打ちシーリング】と呼びます。
ちなみに、先打ちシーリングの場合では、十分な乾燥硬化期間を設けなければなりません。
だいたいの目安としては、おおよそ4日間〜は塗膜をかぶせることはできないため作業をストップ致します。
そして数日経過した後、ようやく塗り作業に入ります。
施工後
塗装終了後は、サッシ窓などの黒色が映え、それと比例するように外壁のミント色も引き立つようになりました。
既存の外壁カラーは茶色系。
塗替え前はサッシなどの黒い色と合わさって暗い印象でしたが、塗り替え後はご覧のとおり明るくなりました。(画像は日が落ちてから撮影)
これは色相のバランスによるもので、外壁塗装をやれて良かった!と思える瞬間です。
塗ってる本人も気分が良いものです。
外壁塗装最大の前提として、「家を綺麗にする事」が挙げられます。
お客様のニーズが最優先ではありますが、今回のように色を変えてみる。ということも一つの選択肢に加えてみると良いと思います。
今日は、イメージの一新ということにスポットを当ててみました。
2018.4.2 月曜日
国内における住宅の屋根。
以前は日本瓦が多く見られましたが、「地震の時に屋根の重みを減らした方が良い」という観点からか、ここ最近ではスレート屋根が主流となっています。
塗替え工事におけるスレート屋根といえば【屋根の内部結露】【毛細管現象による雨漏り】などの被害が多く、ただ単に色を塗るだけの塗装だけではダメだと、周知されるようになりました。
スレート屋根全景(一例として)
間近から見たスレート屋根
スレート屋根にはいくつもの種類(商品名・形状)があり、その施工方法や適した塗料などに違いはあるものの、大まかにはスレート屋根という呼び方で通ります。
今回はそのなかでも【ランバート】という種類の屋根を塗装しております。
一般的なスレート材では比較的やりやすく感じているのですが、このランバート(小割一文字葺き)の場合では難易度が高くなります。
理由は、その形状にあります。
@ ランバートの形状
A 一般的に多く使われている屋根材(例:コロニアル)
A一般的なスレートには基本的に『横に走る目地』が多いのに比べ、@ランバートには『タテ・ヨコに目地』があるのがわかると思います。
そして、斜めになったりしている『ヨコの目地の形』もやりづらさに拍車をかけています。
初めての塗替え工事であれば、何の問題も無く塗装できてしまいますが、今回は2回目の塗替え。
先週の雨天もさることながら、前回の業者さんの施工方法によりある問題が発生してしまい、施工期間が延びてしまいました。
前回の工事では『タスペーサー未挿入』に加え、屋根材同士の重なり部分を塗料でふさぎっぱなしでで、縁切り作業なども確認できません。
結果、ランバート屋根の裏側にまで雨水が遡上-そじょう-してしまい、含水によりスレート瓦の耐久性はずいぶん弱いものとなっておりました。
今回の工程はというと、高圧洗浄〜乾燥3日間〜強化プライマー〜遮熱中塗り、ここまではスムーズに行ってきましたが、問題はここから始まりました。
施工前のようす
本来開いてあるはずのすき間は完全に塞がっている
中塗りを終え、現在のようす
丸囲み部分、施工前から何も変わらず、重なり部分は密着したまま。
このままでは漏水や腐食の原因を放置することになるため、【縁切り】という作業に入ります。
工具を差し込み、矢印の部分にも切り込みを入れる
緑の矢印箇所には【タスペーサー】が挿入されている
適切なすき間の確保に成功
ここまでの流れが、縁切りと呼ばれる防水対策の一環。
すき間を確保することで毛細管現象による、雨水の浸入経路を絶つことができるのです。
普段では、縁切り作業は早めに終えることができるのですが、複雑な形状のランバートであることと、今回は以前に塗られた塗膜の厚みが瓦内部まで入り込んでいて、とてつもなく堅く、作業に時間を要しました。
ここまでやってから、ようやく仕上げ塗装に入ることが可能となります。
ちなみに、縁切り作業で多く見られる失敗事例に、瓦の破損があります。
スレート材は軽さが売りであるため、その分割れやすいのが弱点。
今回は旧塗膜がすき間の奥へと入り込み、内部でカチカチに固まっていたため縁切り方法にちょっとした工夫を致しました。
ハンマーで少しずつ差し込む
工具の先端と屋根材の接地面を大きくし、過度に衝撃を与えないように注意を払い縁切りを行ったため、時間はかかりましたが特別アクシデントもなく当該作業を終えることができました。
北側の屋根
家全体の、すべての瓦屋根に上記もしくは同じような工程の縁切りを行いました。
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2018.3.16 金曜日
塗装工事を行う際、はじめに行うのが高圧洗浄という工程です。
高圧洗浄とはカビ・コケ汚れ・ホコリなどを洗い落とす作業で、以前の工事の時に塗られた古い塗膜まで落とす作業のことを言います。
外壁塗装以外では、清掃作業でも使用しています
この工程をしっかりと行うことによって、これから塗る塗料の密着力が格段にあがります。
逆を言うと、いい加減なやり方で洗浄してしまうと、せっかく塗った塗膜が剥がれてしまいます。
その現象を『塗膜はく離』といいます。
微塵のコケ汚れも残さぬように時間をかけて行うのがセオリー
そんな洗浄作業ですが、この時点で前回の工事内容が分かってしまうことがあります。
それは巷でよくあると言われている手抜き工事で起きる『塗膜はく離』の有無です。
こちらは高圧洗浄前の様子です。
赤丸で囲んだ部分に、うっすらとハガレのような黒ずみが見えますので、これを洗浄してみます。
高い圧力をかけてみると・・・
ご覧のとおり、いとも簡単に剥がれてしまいました。
うす茶色の旧塗膜は残っておりますが、脆弱部のみ消滅しています。黒く見えている部分は下地です。
今ではもう原因はわかりませんが、水洗いだけで部分的に剥がれるのは【シーラー未塗装】の部分ではないか、と思います。
またはコケ汚れの残った状態で塗装してしまったのか。
いずれにしても、こういった症例はたくさんの現場で見てきています。
ひどいところでは、水洗いで全体的にハガレ落ちてしまったこともあります。
こうやって見ると、いかに洗浄・下塗り工程が大事かがよく分かります。
業者の立場から言えば「ハガレた物は落とすのみ。」
これから行う塗装工事では施工不良をおこさない、ということだけが求められますが、ご依頼くださるお客様をがっかりさせるような工事だけはしたくないものです。
2018.3.12 月曜日
大多数の住宅にある【雨樋】。
塗装項目の中では、付帯部に分類されるものです。
雨樋をはじめ破風や板金類は、屋根や外壁と違い材質自体が薄いため耐久性が弱いのが特徴。
そのため、耐候性に優れた塗料で塗るのが好ましいといえます。
本日の作業 【雨樋塗装】【破風・鼻隠し塗装】【外壁下塗り】等から、雨樋画像をアップします。
仕上げ前(昨日中塗りしたもの)
上塗り完了
使用材料は『フッソUVコート溶剤2』という2液弱溶剤フッ素塗料。
今回もこちらを選択させて頂きました。
ツヤ感は元より、抜群の耐久性を誇る塗料ですので、付帯部の塗装に最適であります。
唐草〜樋のすき間からも塗る(鼻隠し)
また、湾曲した部分を塗る際にはハケの使い方が重要となり、その時の気温・塗る範囲に注意しながら塗装することが求められます。
丁寧に塗装することで、ハケ目や塗膜の美麗さが増します。
キレイな塗替え工事には欠かすことのできない要素の一つであると、わたしは感じます。
このように雨樋一つにも意識を集中すれば工事完成後、お客様が気分良く過ごして頂けると思っております。
2018.3.5 月曜日
本日は朝から雨が降りました。
このような日は絶好の高圧洗浄日和となります。
24年もこの業界にいると水の衝撃が、白い稲妻に見えてくる・・・
高圧洗浄とは、読んで字のごとく高圧にて汚れを洗い流す作業を指します。
この作業、周辺に水しぶきが飛び散るのが厄介・・・・・・。
晴れている日なら、ご近所様の庭やベランダに洗濯物が気持ちよさそうに風になびいております。
そんな大切なお洋服に、水を飛ばしてしまっては申し訳がありません。
しかし、雨の日ですと干していることはありませんので千載一遇のチャンス!
さっそく始めます。
と言っても、まずはご近隣への配慮が先。
1枚のメッシュシートだけでは不安が残る
2枚以上になるように増し張りを始める
隣接しているような面には必ずメッシュシートを重ね張りします。
ブルーシートが最適なのですが、風が強い日には向きません。
本日もほとんどの面に重ね張りを行いました。
噴射口の方向には十分気をつける
コケがついていなくても、1列ずつ丁寧に流すのがセオリー
洗浄機から出る水圧は怖いほど威力がありますので、噴き出す方向・風向き・被施工部分の構造などに意識をしなければ、思わぬ事故にもつながりかねません。
ご近所様の家や駐車車両もさることながら、歩行者・通行車にも注意を払いながら行います。
洗浄箇所としましては、屋根・板金・外壁・窓等が一般的ですが洗えるものは全て洗浄するのが一番。
強いて言えば『唐草・付帯部・雨といの中・基礎・床』など・・・。
洗浄前の雨といの中
唐草とは、屋根の一番下にある水切り金物のこと
また、見えずらいと思いますが上記画像の『唐草-からくさ-』という部分、こちらに関しても塗装することが大事であり、そのさい砂汚れやコケなどが残存していない方がキレイに仕上がるため、きちんと洗い落とします。
劣化部分の撤去も兼ね添え、次工程『研磨』が容易となりますから、ぜひやっておきましょう。
見えないからと言って手を抜くのはいけません。
土間やカーポートなども
そして水洗い最後の〆として、床の洗浄もお忘れなく。
これは、やってくれる業者とそうでない業者がおりますが、せっかくですからお願いしてみて下さい。
建物がキレイになっても床が汚いと完成度が低くなってしまいます。
床洗浄をしておけば外壁塗装が完了したあと、見違えるような仕上がりになるはずです。
以上の行程を終えてから、ようやく塗装工事が始まります。
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2018.3.1 木曜日
昨日の夜更けころから荒れ始めた小田原の空。
春一番のような強風が吹いています。
台風・嵐などの荒天時には、足場の倒壊事故が多々ありますね。
ニュースでも度々取りあげられていますので、目にされた方も多いのではないでしょうか。
このような事故、だれもがなりたくはない災難です。
これが起きてしまう原因のナンバーワン。それは『現場責任者の不注意』が主な要因であります。
これはいったいどういうことなのでしょう。
基本的に、足場にはメッシュシートが掛けられています。
画像内・黒いシートが「メッシュシート」
近隣への塗料やホコリなどの飛散防止のための必需品です。
現場作業をする上で欠かせません。
このメッシュシート(以下 シート)ですが、通気性もあり軽いのが特徴なのですが、風をまともに受け止めてしまう習性があるんです。
(代表日記・2017年1〜4月記事でも触れております)
シートが風にあおられると、船でいう『幌』の役割をしてしまい、その結果家に対して足場全体がものすごい負荷を掛けてしまうのです。
そうなりますと、部分的に足場が外れ、倒壊・半倒壊へと至ります。
また、部分的に足場を支えている『ジャッキベース・壁ジャッキ』と呼ばれるものに対しても重大な負担を掛けてしまいます。
風の方向などの条件が重なるとジャッキベースのみに負荷がかかってしまうことも・・・・
このジャッキベースですが、とても小さなものですので足場のような大面積に圧力がかかってしまうと、その力が一点に集中してしまい大変危険な状況になってしまいます。
支点になる、と言えば分かりやすいでしょうか。
風速が大きければ大きいほどジャッキベースに接地しているカベなどが破損しやすくなります。
そうならないためには、人間の手が必要となってきます。
必要に応じてシートをたたんだりしなければいけません。
以上のことから、現場を担当している者、つまりは『現場管理者』がつねに注意を払う必要が出てきます。(監督のこと)
「これを怠るは住宅に計り知れない負荷を与える」、そう責任感を持ち続けることが大切。
強風注意報が出れば現場の終わり際にでもたためば良いのです。
また、上記のような危険回避策を職人さんに押しつける場合もあります。
わたしも昔、監督さんからの依頼で何度となくたたみに行ったことを思い出します。
でもやはり、職人さんも人間ですから、現場が終われば早く帰宅したいもの。
そのような心の余裕のなさからか、シートたたみをしないで帰ってしまうことが多いみたいですね。
しかし、家に住んでる方にとってみれば、迷惑でしかありません。
ガタガタ・ギシギシと、夜通し鳴り続けていられればゆっくり眠ることもできないでしょう。
ましてや壁に穴が開いたり、最悪の場合足場が崩れてしまうこともありますね。
隣家のカベを壊してしまった、、、なんてことにならないためにも責任者が徹底した管理をするべきなのです。
では、最大の防衛策とはどのようなことを指すのでしょうか。
以下の画像がその答えになります。
シートはすべて取ってしまう
ずいぶん乱暴な表現になってしまいますが、シート自体張らなければ何の問題もありません。
強風が過ぎ去るまで、この状態を維持できれば事故自体がおきないのです。
もちろん、たたむだけでも十分なのですが不安を確実に取り払うのであれば、このような方法も良いのではないでしょうか。
今回は強風対策についてでした。
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2018.2.9 金曜日
工事ブログの更新もままならない、ずぼらな片山です。
ここ数日間のお問い合わせではスレート屋根の塗装見積もりが相次いでおり、タスペーサーについて説明させていただく機会が多くなりましたので、こちらでも記したいと思います。
タスペーサー(販売元 株式会社セイム 様)とは、スレート屋根の塗り替え工事で欠かすことのできないアイテムで、屋根内部の寿命を延ばすための必需品のこと。
別のページでもたびたび登場するこの部材。いったいどういうものなのか。
この記事であらためて紹介したいと思います。
タスペーサー挿入風景
スレート屋根と言えばこのようなタイプが多いと思います。
画像の中にいくつかの突起物があるのがわかりますか?
施工最中ではありますが、これがタスペーサーです。
裏と表・このような部材です
↑ 詳細はこのようになっています。(なんだか、内職で組み立てる部品を思い出しました・・・笑)
では、これがどのような働きをしてくれるのでしょうか。
屋根の断面図のイメージ
スレート葺きの屋根の場合、このような形状になっております。
緑色で描いた線・つまり屋根の部分なのですが、ここがはじめの防水ポイント。
スレート屋根瓦のわずかな隙間から水が浸入することが多々あり、それを防ぐために一役買ってくれているのが当該部材です。
それでは、実際の流れを見ていきます。
一見、変わった様子のない様子に見えるスレート屋根ですが・・・・・。
なんてことのない普通のスレート屋根の様子
部材を強く押し込んだところ、瓦の中に停滞していた雨水が流れてきました。
この原理は至って簡単で、塗料で密着〜半密着した部分に起こる『毛細管現象』が引き起こすものです。
その『毛細管現象』がおこる状況に対して、上の図のような感じで部材が
という効果を発揮してくれるのです。 また、はじめての塗替え工事でもタスペーサーを使用しないわけにはいきません。
そして、もうひとつたいせつな工程があります。
タスペーサーを入れる前に必ずやっておきたい塗膜カット作業『縁切り』。
縁切りとは毛細管を起こす要因となる、塗料による目詰まりを切断する工程です。(上の画像)
以上の工程・手順に関しては、屋根の寿命を左右するほどの大事な流れになります。
すでに屋根塗装を行っている場合には是非確認してみて下さい。
当然、タスペーサーを入れないで屋根塗装を行ってしまった場合、内部には湿気や雨水が残り続けてしまうということになります。
ようやく安心して屋根が塗れる・・・・
こうしてはじめて、屋根の塗り替えに集中することができるのです。
スレート屋根を塗替える際に必要不可欠な工程、『タスペーサー』と『縁切り』・・・これなくして屋根塗装は語れません。
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2018.1.3 水曜日
あけましておめでとうございます。
2018年より本ページ「工事日記」を始めることとなりました。
はじめたのは良いのですが、今日は元旦3日目。
あいにく、弊社の現場はすべてお休みとなっております。(「このタイミングはおかしいだろ」というお言葉、ありがたく受け止めます)
したがいまして、第一回目の掲載は2017年・一番最後に掲載許可をいただいた物件を記載させていただきます。
タイトルに「もっとも優れた水性シリコン塗料とは」とありますが、言葉のとおり水性シリコンのカテゴリー内で最高峰の塗料とは何か?という部分について考えました。
弊社で扱っている塗料メーカーさんの材料は、どれをとっても大変すばらしいものであり全てにおいておススメしている訳でありますが、その中でも「一番優れたものに焦点を当てていきたい」というのが本タイトルの主旨でございます。
建築一般で広く使われている塗料は、大きく分類すると以下のようになります。
これらの種類のなかでは【水性】と【溶剤(油性)】というものに分かれてきます。
【水性は清水にて希釈】/【溶剤はシンナー類で希釈】というと簡単に解釈できるでしょうか。
また、建築塗料においては
程度にとどめられていますので、わたしでも理解できています。
(例・・・清水とあれば水道水レベルの不純物までであれば希釈可能。要は、井戸水や泥水で希釈するな、ということ)
以上のような樹脂分類・溶解方法により塗料が半液体として塗布可能になり、溶解成分の揮発などによって塗料が乾燥硬化します。
こうしてはじめて【塗膜】となることができるのです。
話が逸れ始めました。
まとめますと、「大きく分けて4種類の樹脂成分が水性と油性に分けられる」というのが建築塗料の現在です。(ラジカル制御・無機塗料などは樹脂分類というよりも分子の配合率などで区分けされているのでここでは省きます)
今日は、その中の【水性】【シリコン樹脂塗料】に関する記事といたします。
施工事例にも掲載させていただきました
小田原市で永く店舗を経営されているAさま邸での事例をあげて考察していきたいと思います。
(施工事例と記事が重複しております、ご了承ください)
高圧洗浄
金属面の研磨・清掃(塗料の密着をよくするため不可欠)
防錆・高密着性のある下塗り材塗布
別材質の壁・下塗りの下塗り塗布
ようやく下塗り(強化剤)
各すき間・ひび割れ・接続部分のシーリング処理
乾燥硬化のちシール上への逆プライマー「シープラ」塗布
高配合水性シリコン一回目の塗装
高配合水性シリコン2回目の塗装(仕上げ塗装)
全体的に完成
最高ランク水性シリコン「水系ファインコートシリコンHG」
手描きの猫ちゃん(想像で描きました)
完成
アクセント色を引き立たせる配色を心がけ、全体的にホワイトクリーム色で仕上げました。
本物件で注意したことは
上記の点をふまえて戦略を練って施工に及んだため、予定より人員を要しました。
徹底的に考え抜いて作業しましたので仕上がりは最高だと断言します。
さて、タイトルの「もっとも優れた水性シリコン」ですが、今回の塗装工事でも使用させていただきました。
菊水化学工業株式会社さんからは「水系ファインコートシリコンHG」という塗料です。
略して水系ファイン。
こちらの製品の特長といたしまして、他社同等製品・従来の汎用水性シリコンとくらべシリコン含有量が「4倍」も多く含まれております。(この点、本当にすごいです・・・よく断裂・分離しないなと、感心します)
また、 コアシェルという特別な成分を用いて開発されており、その仕上がり感はペンキ屋のわたしをはじめスタッフも驚いております。
ツヤ感がすごいのに塗りやすく、適度な厚みがつくので施工する側・お客様の立場からしても理にかなった塗料だと言えます。
周辺の環境や下地の状態などを考慮してこちらの塗料で施工いたしました。
しんあいペイント代表の片山と申します。
小田原近郊で屋根塗装
外壁塗装のことなら!
お客様専用ダイヤル0120‐040‐020
受付時間
AM8:00〜PM19:00
しんあいペイント
神奈川県小田原市
堀之内294−4
敷地内駐車場1台あり
小田原市を中心に約一時間圏内を目安にしています
箱根町/真鶴町/南足柄市/山北町/開成町/松田町/秦野市/大井町/中井町/大磯町/