高圧洗浄だけで終わらせると

外壁塗装を始める前に、必ず行わなければならない高圧洗浄。

 

塗装屋の間での通称「水洗い」。

 

この作業を終えたとき、大体のオーナー様がおっしゃる言葉があります。

 

「きれいになるものだね。これで終わりでもいいぐらいだね〜。」

 

工事中の談笑での度々交わすジョークですが、今まで塗装工事を行ってきた中で、よく言われてきました。

 

たしかに、時間を掛けてしっかりと行う水洗いには、たわしでこすっても落としきれない細かい汚れまで落ちてしまいますので、おっしゃられるのもよく分かります。

 

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水洗いの途中工程

 

写真で見てわかりやすいので床の洗浄時を例に挙げてみます。

 

上記画像の奥の方と、手前の方では色の差がはっきりわかると思います。

 

水の噴射口に、非常に強い水圧がかかるようにセットした高圧洗浄機で、表面に付いた汚れや旧塗膜を洗い流すため目で見てはっきりわかるほど、汚れが落ちていきます。

 

「これで終わりにしてしまいますか〜(笑)」と、冗談を言うこともありますが、実際にここで終わらせるとどうなってしまうのか?

 

こちらのページでは、高圧洗浄だけで終わらせることが良いのか、それとも悪いのかについて解説いたします。

汚れが落ちるということは・・・

お見積り時に塗装工賃を省略したい、水洗いだけでも良いのでは?という意見があるのはごもっともだと思います。

 

足場代+高圧洗浄費用のみで済んでしまうのですから、お得に思えるのも無理はないと思います。

 

実際、屋根や壁面を洗浄すると大概の汚れは落ちてしまいます。

 

しかし、その分旧塗膜(以前塗り替えた塗料または新築時の塗料)の顔料や樹脂などの成分も一緒に洗い流していることになりますので、結論をいうと間違いなく良くありません。

 

成分を洗い流す、ということを人間に例えてみますと、皮膚がめくれているような状態、つまりはケガをしている状況です。

 

人なら手当をしますよね?これは外壁塗装も一緒なので、この上に塗料を塗ってコーティングしてあげなければなりません。

 

IMG_0461.JPG窓などの漏水の危険性がある場合は、状況により強弱をつける

 

一見、壁についたコケなどが落ちているため、きれいになったことには違いありませんが実際の壁面は脆弱な状態になっているのです。

 

また、屋根をはじめ南側や西側に面している壁は、長い年数の中で紫外線にさらされ続けていますので、水洗いの圧力によって壁表面の組織が削れたり破壊されてしまっています。

 

そんな状態になっていますので、コケが落ちるほどの高圧洗浄のみで終了してしまうのは避けるべきだといえます。

 

 


 

 

例外として、新築時から3年未満の物件でなおかつシーリング等が全く劣化していない住宅でしたら高圧洗浄のみの工事もありかもしれません。(あくまで業者の判断が必要になってきますが・・)

 

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シーリングは目地の中に詰まっているゴム状のもの

 

また、外壁塗装をした後1年くらいからはお客様自身でもケルヒャーなどの家庭用洗浄機でのメンテナンスもお勧めできます。

 

その際の注意点ですが、あまり洗浄ノズルを近づけすぎないこと・高所はホースなどで勢いをつけて放射する程度に納めることが重要です。(塗装後でしたら汚れが落ちやすいかと思います)

 

近づけすぎる高圧洗浄は、塗膜を傷つけかねないという点と、高所の水洗い時の転倒・転落事故の防止策として、ホースなどで留めてほしいといった意味合いがあります。

 

高所や、専門的見解に至る場合は、やはり塗装業者にご依頼なさる方を選択してください。

 

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