洋風デザインの住宅や、ランダムに表現された外壁など、普通の塗料を塗ってしまうのには惜しいような壁が存在します。
塗り替えをする前からこのように模様がついている壁のこと
旅館や料亭など、こだわりをイメージした店舗の内壁にも施工されているデザインのことを「意匠性外壁・内壁」などといいます。
おもに左官屋さんなどがコテを使って多彩な表情を生み出しています。(弊社でもやっております)
ランダムなデザイン
箒で撫でたようなものも
これらを塗替えするときには、あることに配慮をしなければいけません。
それは、【現在の風合いを活かすかどうか】ということについて、お施主様に確認することです。
というのも上記のようなデザイン壁の場合、ツヤ感のないものが一般的であるからです。
艶のないマットな仕上がりの意匠壁を、つやつやのペンキで覆ってしまうと『高級感』が損なわれてしまいます。
「塗り替えをする前の方が良かった・・・」という状態になる場合が多々あるそうなので、必ずお客様に確認をいたします。
その際、ツヤ消し塗装にすることが一番良いのですが、一般的な艶消し塗料では耐候性能が格段に落ちてしまいます。
そもそも、塗料というものは光沢感が多ければ多いほど、紫外線などへの耐久力が強くなってくるのですが、艶がまったく無い塗料ですと日光や雨に対して身を守ることができません。
では、光沢感があればそれに越したことはないのですが、透湿性-とうしつせい-(塗膜を貫通する空気のイメージ)のないものを塗装した場合、熱ブクレなどの『塗膜はく離』を引き起こしてしまいます。
それ以前に、意匠壁へ光沢塗料を塗ってしまっては、元の高級感あふれるイメージがなくなってしまいますね。
このような時、塗料の選択に迷うことがありますが全てを解決する材料が存在します。