もっとも優れた水性シリコン塗料とは|神奈川県小田原市・住宅外壁塗装
2018.1.3 水曜日
あけましておめでとうございます。
2018年より本ページ「工事日記」を始めることとなりました。
はじめたのは良いのですが、今日は元旦3日目。
あいにく、弊社の現場はすべてお休みとなっております。(「このタイミングはおかしいだろ」というお言葉、ありがたく受け止めます)
したがいまして、第一回目の掲載は2017年・一番最後に掲載許可をいただいた物件を記載させていただきます。
タイトルに「もっとも優れた水性シリコン塗料とは」とありますが、言葉のとおり水性シリコンのカテゴリー内で最高峰の塗料とは何か?という部分について考えました。
弊社で扱っている塗料メーカーさんの材料は、どれをとっても大変すばらしいものであり全てにおいておススメしている訳でありますが、その中でも「一番優れたものに焦点を当てていきたい」というのが本タイトルの主旨でございます。
建築一般で広く使われている塗料は、大きく分類すると以下のようになります。
- アクリル樹脂系
- ウレタン樹脂系
- シリコン樹脂系
- フッ素樹脂系
これらの種類のなかでは【水性】と【溶剤(油性)】というものに分かれてきます。
【水性は清水にて希釈】/【溶剤はシンナー類で希釈】というと簡単に解釈できるでしょうか。
また、建築塗料においては
- 水性/清水(水道水レベル)
- 溶剤/シンナー(強溶剤=ラッカーシンナーなど)(弱溶剤=塗料用シンナー・ミネラルスピリット)
程度にとどめられていますので、わたしでも理解できています。
(例・・・清水とあれば水道水レベルの不純物までであれば希釈可能。要は、井戸水や泥水で希釈するな、ということ)
以上のような樹脂分類・溶解方法により塗料が半液体として塗布可能になり、溶解成分の揮発などによって塗料が乾燥硬化します。
こうしてはじめて【塗膜】となることができるのです。
話が逸れ始めました。
まとめますと、「大きく分けて4種類の樹脂成分が水性と油性に分けられる」というのが建築塗料の現在です。(ラジカル制御・無機塗料などは樹脂分類というよりも分子の配合率などで区分けされているのでここでは省きます)
今日は、その中の【水性】【シリコン樹脂塗料】に関する記事といたします。

施工事例にも掲載させていただきました
小田原市で永く店舗を経営されているAさま邸での事例をあげて考察していきたいと思います。
(施工事例と記事が重複しております、ご了承ください)

高圧洗浄

金属面の研磨・清掃(塗料の密着をよくするため不可欠)

防錆・高密着性のある下塗り材塗布

別材質の壁・下塗りの下塗り塗布

ようやく下塗り(強化剤)


各すき間・ひび割れ・接続部分のシーリング処理
乾燥硬化のちシール上への逆プライマー「シープラ」塗布

高配合水性シリコン一回目の塗装

高配合水性シリコン2回目の塗装(仕上げ塗装)




全体的に完成

最高ランク水性シリコン「水系ファインコートシリコンHG」
手描きの猫ちゃん(想像で描きました)

完成
アクセント色を引き立たせる配色を心がけ、全体的にホワイトクリーム色で仕上げました。
本物件で注意したことは
- 築年数が40年
- 前回からの塗り替え期間がだいぶ開いていた
- 以前、雨漏りしていた(施工前に漏水ポイント発見)
- 屋根を止めている板金クギが抜け落ちていた
- 壁の種類が「金属」「モルタル」「しっくい」と、計3種類ある
- 水性の下塗りでは不安が残る
- だけど弱溶剤下塗り材では既存下地が溶けてくる・・・・
上記の点をふまえて戦略を練って施工に及んだため、予定より人員を要しました。
徹底的に考え抜いて作業しましたので仕上がりは最高だと断言します。
さて、タイトルの「もっとも優れた水性シリコン」ですが、今回の塗装工事でも使用させていただきました。
菊水化学工業株式会社さんからは「水系ファインコートシリコンHG」という塗料です。
略して水系ファイン。
こちらの製品の特長といたしまして、他社同等製品・従来の汎用水性シリコンとくらべシリコン含有量が「4倍」も多く含まれております。(この点、本当にすごいです・・・よく断裂・分離しないなと、感心します)
また、 コアシェルという特別な成分を用いて開発されており、その仕上がり感はペンキ屋のわたしをはじめスタッフも驚いております。
ツヤ感がすごいのに塗りやすく、適度な厚みがつくので施工する側・お客様の立場からしても理にかなった塗料だと言えます。
周辺の環境や下地の状態などを考慮してこちらの塗料で施工いたしました。