【FROSIO表面処理検査員・雨漏り診断士・一級塗装技能士】が管理監修を行なう店
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はじめに
雨漏り診断士の片山です。
皆さまが暮らす住宅をはじめとする建造物の寿命を縮めてしまう大きな原因として、雨漏り(漏水)が挙げられます。
この事象は自然現象としての雨や雪などの外的漏水にはじまり、次に居住空間や配管スペースなどからの漏水が挙げられ、次いで湿気に結露といった雰囲気的要因も時には漏水と見まがう事さえあります。
これらは雨水によるものは当然ながら、上・中・下水道管などから漏れ出した『水』や、温度差など水蒸気発生にともなう結露がなければ、そもそも発生いたしません。
しかしながら現実的には居住・自然環境がある限り、避けて通ることができないのも事実です。
下記の図をご覧ください。
戸建てリフォームによるトラブル相談総数 3,973件のうち ●678件が雨漏りトラブル
出典 (財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター統計年報 2020年度
上の表は(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターによる2020年の事象別相談案件の内容です。
雨漏りに関する苦情や相談が15.6%(ワースト2位)となっています。
この他に、相談施設や保険会社などの統計をふくめると、より多くの件数となる事が考えられ、さらには消費者サイドの『泣き寝入り』を、そして漏水の確認が困難な『内部漏水』等を含めますと想像を遙かに超えた数字となることは否めません。
新築工事での漏水事案は論外としても、リフォームにおける同トラブルはあとを絶つことがなく、今この瞬間にも雨漏りに悩まれている方々が実に多くいるのです。
さて、この漏水ですが殆どの確率で防止することができる、秘訣があるのをご存じでしょうか。
秘訣といっても大げさなものでは無く、その事象に対する考え方および施工方法を確実なものにするだけ・・・ただこれだけです。あとは何もいりません。
しかし新築・改修問わず、なぜこれほどの漏水事例があとを絶たないのでしょうか。
実の所その答えは施工業者の『考え方』にあります。
よくある代表的な例を挙げてみましょう。
これらはすべて、工事を請け負った業者もしくは作業を行なう業者の考え方によるものが原因です。
1.『欠陥工事』は専門的知識の研鑽・最新技術の習得に日夜励むことで回避できます。
2.『手抜き工事』は工事金額(実際の工事費用に充てられる原価など)が低ければ低いほど手抜きをされる確率は一層高まりますので、無理をして工事を引き受けるのでは無く、業者側の判断で辞退さえしていれば手抜きに至ることはありません。
3.『利益追求型工事』は悪以外の何者でもありませんね。
戸建て住宅をお持ちのオーナー様のほとんどは、こうした事実を意識することがないのが現状ではないでしょうか。
「分からないから伝えない」「知らないから分からない」────。
ご自宅の寿命を延ばすのも短くするのも、業者次第。
また、それを選ぶのもお客様次第なのです。
まずは雨漏りが起きてしまう背景をご紹介いたしました。
続きまして、雨漏り診断士として対応させて頂いた漏水例と、その時の状況などについてお話し致します。
居室側から確認することができる漏水事例です。
どちらの案件も外壁側『窓周り』からの雨漏りでした。
外壁の内側まで腐食しており、虫害もありました。
新築当初は何ら問題ないとの事で、10〜15年前に塗り替え工事を行なった塗装業者の手抜き工事が原因であることを私は突き止めています。
そしてどちらのお宅も、お客様ご自身にて高額な修繕費用をかけ、弊社にご依頼なされました。
塗り替え工事だけではなく、内外壁解体〜躯体交換〜建材張り替え工事といった構造上の損傷部位の修繕費用まで全てです。
雨漏りさえしていなければ、塗装費用だけで済んだはず。
前回の業者に対しお客様は、「多額の詐欺被害に遭ったとしか思えない」と回想されていたのが印象的でした。
天井に被害をもたらした例です。
屋根からの雨漏りは下階に直接落下する場合が多く、壁と比較すると発見しやすい(気が付きやすい)部分であると感じます。
しかし、雨水が伝ってきた経路を模索しておりますと、高い確率で『躯体の腐食』『虫害』『カビの発生』を目にすることも多いのが実際の所です。
この後、どちらのお宅でも改修工事をすることになったのですが、浅識な業者の施工方法の露見、そしてメンテナンスの重要性を感じずにはいられませんでした。
天井のさらに上にある配管が原因であるもの等のようすです。
漏水とは何も、雨水だけが原因とは限らないのも、診断時における難しさであるといえます。
原因を排除することが大前提となりますが、漏水に対して総じていえるのが『室内まで漏れてしまった水分の後始末に多大な費用がかかる』こと。
上記いずれも復旧費用が掛かっています。
漏水工事や外装リフォームだけでは収まらないのが厄介なのです。
このように、漏水自体なければ無いに越したことはありませんが、残念ながらほとんどの住宅で起きているのが現状です。
私は雨漏り診断士として、この現実を多くの確率で目にし、そして雨漏り工事の専門業者としてこれらを修復、さらに安心を追加するべく改修工事を行なっています。
常に対峙していることから、大抵の建物の様子が分かるようになりました。
もちろん100%ではありませんが、ひとつの『セオリー』を軸としながら物事を判断しています。
雨漏りを防ぐためには住宅のオーナー様のご理解とご協力無くしては撲滅することはできません。
そのため当サイトを通じて、広く知って頂きたい現実があるのです。
漏水のセオリーとして、私の中での基準があります。
それは、
●水は重力に従っていること
●毛細管現象や水勢などによって、重力の原理を超越する場合もあること
●無機質な建材でない限り、水と接し続けることで腐食・中性化(酸化傾向)へと向かっていくこと
であります。
当事象には、非常に強い探究心・追求心が必要です。
また、諦めない気持ちこそが、お住まいの健全性をより強固なものと実現するのであります。
それでは、雨漏り業者ですら発見することが難しいといわれている『壁内漏水』についてご説明致します。
壁内(へきない)という文字通り、壁の内側に雨水が流れ込む事をさします。
こちらをご覧下さい。
一見、「壁が傷んでいるだけ」にも思えるこちらの外壁ですが、壁内漏水が進行していました。
続いて、剥がした時の様子です。
これらは全部、壁内漏水によって引き起こされた腐食事案です。
当サイトでも常に発信しておりますが、壁内にて起きている漏水において最も厄介なのは、
●部屋の中からは雨漏りの跡が確認できない事
●外からも見ても確認できない事
であります。
このように外壁からして割れている場合では、すでに手遅れになっていることが圧倒割合を占めます。
皆様のご自宅はいかがでしょうか。
こちらのお客様におかれましても、壁内・室内・外装ともに全面改修を行なわせて頂きましたが、紛れもなく前回の業者による人的ミスであることは間違いありません。
もちろん、しんあいペイントとしては今回の工事にて雨水の浸入経路と雨仕舞い不足に対する痕跡はしっかりと特定し且つ完璧な修繕を致しましたが、同業界の立場としてはどうにもやるせない、悲しい場面として深く印象に残っています。
過去に塗装業者またはリフォーム業者が行なった安易な施工方法は、このように数年経過したのちに最悪な形で露見される事が多いのも事実です。
以下、施工方法や施工時における注意点を記載しております。↓ ↓ ↓ ↓
足場
水洗い
養生〜マスキング〜
屋根塗装
外壁塗装
基礎部分
シーリングについて
付帯部
内装
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