【FROSIO表面処理検査員・雨漏り診断士・一級塗装技能士】が管理監修を行なう店
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付帯部分というのは、住宅のどこの部分かと言いますと大まかに以下のようになります。
破風 |
鼻隠し |
雨樋 |
唐草板金 |
庇(ヒサシ) |
雨戸 |
幕板 |
換気フード |
物干し金物 |
照明金物 |
水切板金 |
この付帯部分というのは、簡単に言うと屋根・壁以外の鉄部・木部などを指します。
例えば軒樋(のきどい)というものも皆様の家にもあると思います。
屋根に降った雨水を排水溝へと流すための「受け皿」とでも言いましょうか。
上記画像は弊社無料サービス・軒樋内部清掃の模様ですが、画像内スタッフが一生懸命ゴシゴシ掃除をしています。
この掃除をしている所に屋根上から流れてくる雨水が一旦溜まり、その後両サイドにある排水口へと流れていったあと、そのまま下に控えている排水溝に流れ、下水や雨水マスへと流されていきます。
また、集合住宅や温泉施設などにもほぼ間違いなくあるのが下の画像、配管類です。
上記画像では鉄製の配管がさびるのを防止するための「サビ止め塗装」の上から、中塗りと言って塗装3工程中の2回目を施工中の風景です。
この配管、基本的に中身は水分が流れています。
上階や屋上などに流れ込んできた雨水、または施設などの場合はお風呂などのお湯であったり様々ですが、汚水なんてこともあったりします。
付帯部のほんの一例ですが、意外と重要な部分であると考えます。
雨戸や戸袋、換気フードや水切り板金というのも、たいていの建物についていると思います。
さて、この付帯部分ですが屋根塗装や外壁塗装の際に一緒に塗装されるケースが多いです。
上記で説明させていただいた軒樋で例を挙げたいと思います。
まず、雨水を受け止めてくれる役目の軒樋ですが、材質は大まかにプラスチック・塩化ビニール樹脂・金属系などになります。
住宅の場合ですが、それぞれ経年劣化による寿命があると考えます。
プラスチック・塩化ビニール樹脂ですと紫外線・風雨の影響により20年は下回ると私は考えています。
また、金属系の樋は抜群に耐久性があるのですが、雨(酸性雨)に弱いです。
弱いといっても発錆してから穴が開くほどの破損になるまでは長い時間がかかるので、優れた材質であると思います。
その中でもガルバリウム鋼板というものが一段と優れた耐久性・耐食性を持っています。
話は戻りますが、プラスチック・塩化ビニール樹脂の場合ですと紫外線などに耐え続けているので、ある期間から急に劣化し始めます。
放っておくと割れてきてしまいます。
金属系の樋は錆びてきますので、いずれは穴が開いてしまうことも。
しかし、樋が割れたから・穴が開いたからと言って建物に著しい損傷が出るのか?といえばそうとも思いません。
ここでお見積り依頼をしていただいたお客様のお言葉を引用させていただきます。
「付帯部ねえ・・・今回は外壁と屋根だけでいいわ・・・・。」
ごもっともだと思います。 私もひどく傷んでいなければ勧めも致しません。 ただし、提案だけはさせていただいています。
外壁塗装のお見積り時に、付帯部も一緒に塗りますか?とお聞きする場合があります。
先に述べた通り、壁だけ塗装したいとお考えのお客様もいらっしゃいます。
あえて「一緒に塗らなきゃダメですよ」とか「すぐに塗らなければ家がダメになりますよ!」なんてことは思ったこともありませんし言ったこともありません。
それではなぜ、私を含め塗装業者やリフォーム会社が付帯部分の塗装も一緒に塗りますか?と提案してくるのでしょうか?
以下は参考にしてくだされば幸いです。
外壁塗装の際に付帯部分の塗装を提案する理由
足場があるうちに一緒に塗ったほうが後々都合がいいから
外壁・屋根だけがリニューアルすると、意外と痛みが目に付くから
付帯部分は劣化後、破損すると交換工事になるから
一番目の「足場があるうちに一緒に塗ったほうが後々都合がいいから」ですが、そのまんまです(笑)
ずいぶん前になりますが屋根・壁だけの塗装で工事完了・お引渡しの時にお施主様が言いました。
お施主様「破風も塗ったほうがいいな。」
すでに足場も撤去した後で、また足場を組んで塗るのかな?と思っていたのですが急遽ハシゴ作業となりました。
その時私は若衆だったので、指示されたとおりにはしごで塗り終えたのですが、破風や樋を全部塗り終えるのに何日もかかったのを憶えています。
施工する側も大変でしたが、それに伴ってお施主様側も料金をお支払いになります。
しかもハシゴなどの地道な作業ですから料金もずいぶん高くなってきます。
そんな理由から「足場のあるうちに・・・」と提案をいたします。
二番目の「外壁・屋根だけがリニューアルされると、意外と痛みが目に付く」ですが、塗り替え工事前では逆にキレイに見えるのが鉄部などの付帯部です。
外壁がチョーキング(塗料の劣化で粉っぽくなる現象)したり、コケやカビなどが発生していると特にキレイに見えてくるのだと思います。
一番目と連動してくるのですが、こういった理由によってハシゴで塗ったりするケースにつながったりします。
三番目の「付帯部分は劣化後、破損すると交換工事になるから」が一番厄介な理由かと思います。
新築時の付帯部分(樋〜雨戸〜板金類に至るまで)は、焼き付け塗装などの状態で設置されています。
(焼き付け塗装とは高温×塗装で強靭な塗膜を形成する方法。車などがそうです)
10年以上は持つのですが、20年〜30年持つとは考えにくいので、やはりその間にペンキで塗り替えていることも多いかと思います。
ペンキで塗り替える=保護される、という考え方でおりますのでコンスタントに塗り替えられていれば問題ないと思われますが、例えば建ってから20年間一度も塗り替えていない場合などは付帯部の劣化は、かなり進行していると思います。
太陽光の紫外線や熱、長年の雨などで 「反り」「割れ」「断裂」などがみられることもあります。
このようになると塗装でどうこうできるレベルではなくなってきます。
(ここで出番になるのが、板金屋さんや工務店さんです)
最初から付帯部分を消耗品ととらえていて、あえて塗装をしないお考えであれば大賛成です。
個人的な意見になりますが塗装でリニューアルするのも、もちろん良いと思いますが新品に越したことはありません。
交換工事の場合、料金は跳ね上がると思いますがやはり美観は良いですし耐久性・耐食性も一からスタートできます。
・安く、キレイに収まるのは塗り替え
・料金は結構かかるが新品の元気な状態を求めるなら、交換工事
と私は考えていますので、必ずやりましょう!とは思いませんが提案だけはさせていただいております。
以上のことから付帯部とは消耗品であって※交換するのであれば塗らなくてもいいんじゃないか、と考えています。
※建物に直接悪影響を及ぼす場合もあるので、見積もりに来た営業さんに確認することを強くおすすめいたします
以下、施工方法や施工時における注意点を記載しております。↓ ↓ ↓ ↓
足場
水洗い
養生〜マスキング〜
屋根塗装
外壁塗装
基礎部分
シーリングについて
付帯部
内装
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