建設業許可＝国交省大臣または都道府県知事から承認を得た業者の事であり、厳正なる審査を通過した業者のことを指します。
都道府県別で差はありますが主に長い経営実績と国家資格等がないと申請すらできません。
これを保有していない会社をどう見るかはお客様次第ですので触れませんが保有している会社であれば信頼度は格段に高まります。

塗替え工事単体で見れば無資格業者が非常に多く、国も見て見ぬふりをしているのが現状です。
ただし本来であれば工事や経営に必要な資格を有する会社のほうが圧倒的に信用がおけるといわれています。
下記に外壁塗装や改修業者が保有していると良い資格をまとめてみます。

1. 建築士（営業・現場管理者）
2. 施工管理技士（営業・職人・現場管理者）
3. 雨漏り診断士（営業・職人・現場管理者）

上記３点は建築の知識がある証左となるため、全部または最低でも２点有する会社を選ぶようにしましょう。
お客さまがもつ不安要素や疑問などすべてに時間をかけて説明してくれるでしょう。

悪徳会社や実体のない会社、または保証すらない会社は論外ですが、現在では工事完了後の保証制度を取り入れていることが当然の時代です。
１年の最低瑕疵期間～１０年の責任保証であることが多く、期間内になにか不具合があれば確実に保証してもらえる期間の事を保証期間といいます。
保証期間をお金で増減できる会社も増えているそうですが、基本的には施工した内容と耐久性に変化があるはずありません。

アフターフォローは点検と是正（期間内の不具合➡やり直し）の総称であり、お客様にとって何かあれば駆けつけてくれる心強い制度であります。

塗替え工事で多いのが「塗装だけで完成する工事」であることが多く、メンテナンスとして絶対にやっておかなければならない「シーリング（コーキング）」や「防水工事」の必要性を提案することなく完了させてしまう業者が後を絶たない事が挙げられます。
また、外壁や屋根などの裏側が雨漏りによって腐食していることに気づかず、塗装で隠してしまうと近い将来に蟻害や部分的な崩落などを招くことも多々見受けられます。
さまざまな工事に対する見識や経験がある業者であればこそ、都度お客様へ必要な提案をすることができるはずです。
どんな工事を誰がどのようにやるのか？を調べ上げたうえでコンタクトをとるようにすれば、最低でも見積もり依頼をする前の段階で「頼りになるかならないか」の判断基準となりそうなものです。

法を守り、近隣への配慮があり、お客様方の迷惑とならないよう意識を向けることができる・・・このような会社であれば実に安心です。
逆にタバコは投げ捨て大声で談笑するなど、配慮に欠けた業者も未だに目にします。
ただでさえイメージがよろしくない工事業者につき、最低限マナーやエチケットだけでも配慮してもらいたいものです。
「おはようございます」
「ありがとうございます」
「ご迷惑をおかけしております」・・・このような言葉に包まれた会社で過ごしていれば、職人さんの人間性にも現れてくるはず。
業界を問わず万国共通の在り方かもしれませんね。

作業中、会社の責任者が常に現場にいることを管理者の常駐とし、人的ミスや災害などないよう常に監視することを指します。
大きな現場（マンションや大型施設など）では出張所や詰所と呼ばれる居室にいることがセオリーですが、こと塗替え物件においても管理者がいたほうが良いに決まっています。
安全対策は講じられているか？近隣車両の妨げになっていないか？お客様とのコミュニケーションは適切か？など、管理者がいるのといないのとでは雲泥の差があるのは言うまでもありません。
また、会ったこともない下請け会社だけで作業を進めると、やるべき箇所をやっていない、態度が悪いなど要らぬ問題が発生しやすい事にも留意する必要が出てきます。
そのため、かならず施工会社の誰かがいるような会社を選びましょう。

大切なご自宅のメンテナンスだからこそ業者選びは慎重になりたいものです。
でも、どんな業者が良いのかわからないという場合は上記を参考になさって頂けると、より良い業者に出会える確率が高まります。
下にチェックリスト（PDF）を添えておきますのでご自由にダウンロード・印刷してお使いください。
問い合わせ前や業者訪問前にご活用いただければ幸いです。

それでは皆様が幸せな気持ちで外壁塗装をご決断できますよう心からお祈り申し上げます。　眞愛　片山伊祐