外壁塗装について、このように感じていませんか?
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上の表は世間一般の、塗装業者に対する悪いイメージのご感想です。
実際にお聞きした中でも、
見てないところで、手を抜かれるんじゃないか心配・・・が一番印象に多い、外壁塗装のイメージでした。
このページでは「手抜き工事が及ぼす影響」と、「なぜ起きるのか」についてお話ししていきます。
【手抜き工事とは一体何か】
まず手抜きと言いますと思い浮かぶのはやるべき工程をやらないこととなりますが、外壁塗装でいうとかなり多くの事例があります。
仮に、一番初めに行う工程の高圧洗浄で例えますが、住宅一棟にかかる作業時間は約一日です。
この時間を削減して1〜2時間で終わらせてしまう業者が多く見受けられます。
その浮いた時間で翌日の工程を済ましたとしたら、やるべき洗浄を行わない施工業者側だけの得となってしまいます。
それなら初めからやりませんと言ってもらったほうがまだマシです。
もう一つ、塗装工程においてもお伝えします。
ビニール養生をした後、ひび割れなどの下地処理をしますが、これを無視していきなり下塗りを行う業者もいます。
また、この下塗りさえも行わない場合もあると聞いたこともあります。
このように、時間(工期や労働時間)の削減を手抜き工事といいます。
では、手抜きをするとどうなるのか?について解説します。
【手抜き工事が及ぼす影響】
工事期間中のお施主様の立場になってみると、少しでも早く足場が取れてスッキリしたいのが実情。
ただ余りにも早かったりするのはリスクがあります。
というのも、上の文で述べたように手抜きには種類があるのです。
代表的なもので下塗りを入れないという手抜き工事の典型がございます。
外壁塗装での下塗りはシーラーやプライマー、フィラーといったものを用います。
それぞれの名前や役割は若干違うのですが(浸透・造膜・伸縮性形成・防錆など)基本的に塗り替え前の壁や屋根に密着させる為の材料になります。
これを塗らずにいきなり上塗りを行いますと、その耐久力はゼロといっても過言ではありません。
ただし、手抜きを行ったとしても塗装直後の塗料の中にある密着成分が活きているため、一見キレイに仕上がっていると錯覚してしまう事があるのです。
数か月、もしかしたら1年間位は剥がれずに済んでいるかもしれませんが、たいていの場合1年程度経過したところで塗膜剥離が起きてきます。
【手抜き工事が起きる原因】(塗替え・リフォーム工事の場合)
ここからは手抜き工事が起きてしまう背景や原因について探っていきたいと思います。
まず、塗り替え工事における施工体系の説明から。
ご依頼主様
(お客様)
|
元請け
(ハウスメーカーなど)
|
施工業者
(実際に作業を
行う業者)
|
世間一般で多いと考えられるのはお客様が塗り替えやリフォーム工事を依頼する会社(元請け)があります。
この時元請けが、実際に塗り替え工事を行うことは殆どありません。
元請けは自分たちで工事を行う体制になっていないため、施工業者という『下請け』工事店を利用します。
このような下請け会社へ、ハウスメーカーや工務店・建設会社から工事の発注が行われます。
ちなみに下請けは施工体系上、最下層に位置付けられています。
さらに下請けの下にいる業者として、孫請け等が存在することもあります(ひ孫・やしゃご請け等)。
下請け以下、立ち位置として一番下にいることから、工事を請け負う際の金額がほとんど残っていないのが現状です。
お客様からすれば、やはり信用のおける大手ハウスメーカーや大きなリフォーム会社へ工事の依頼をしたいと思います。
ただ上記の通り、元請けは自分たちでは工事を行わない事が一般的なので、実際の工事は下請け業者が行っているのが現状であります。
ここからが重要なのですが、元請けも『工事を請け負わせる業者を選ぶ』ことが大切になります。
工事を行う下請け会社側の施工不良や人的ミスがあってしまえば、元請けの評判が落ちてしまいますからね。
そのようなリスクを回避し、素晴らしいリフォーム工事を遂行させる為には腕利きの責任感の強い下請けだけを選定することが求められます。
しかし実際には、このような現状は稀です。
不況も関係していると思いますが、やはり一番重要視するのがお金の面。
〜一般的に知られている、下請けを選ぶ際の一例〜
塗り替え工事の見積もり依頼が入ったA社・B社を仮定します。
下請けA社は100万円の見積もりで元請けに出したと仮定。
下請けB社はA社に勝つため、80万円の見積もりで元請けに出したと仮定。
A社100万円ーB社80万円=20万円
その差から、元請けは当然安い下請けB社に依頼します。
ここで、無事に工事着手となった下請けB社は、『自分で提出した見積もりに沿った工事』を行うことになります。
20万円という金額の穴埋めは容易ではなく、はじめからマイナスのスタートである事を考慮し、手抜き工事ないしは時間の短縮で補うのです。
元請けからすれば、金額が安く自由に使うことができる「下請けイエスマン」を利用する構図ができあがってくると思います。
そして下請けの見積りが高額(利益が少ないもしくは予算オーバー)であるならば、二度とその下請けの事を使うことはないでしょう。
ちなみに弊社も、高品質な塗り替え工事をするための『適正価格』で見積もったところ、お断りされたことが何度かあります。
工事一つを採っても品質と単価がございまして、『手間を掛ければ掛けるほど』時間を使います。
品質=単価(良いものは高い・悪いものは安い) |
手間=お金(かけた時間で価値が決まる) |
工事に掛かる金額と時間が適正であれば、手抜き工事は減るのではないかと思います。
このように元請けと下請け業者の関係性も、無理な工事をする要因の一つなのかもしれません。
以上のことから手抜きとは意外に避けることが難しい問題なのです。
もちろん、手抜きを一切しない業者も存在します。
当たり前のことですが、お客様の目線に立ち工事をする事が本当のプロフェッショナルだと思います。