
では、どのようにすれば良い業者を探せるのか?そのポイントを、私なりの見解で甚だ恐縮ではございますがご説明したいと思います。
塗り替え工事〜リフォーム工事を行う業者の数は、登録されているものだけでも数万社あり、実際に施工する塗装業者は個人事業・一人親方・未登録者を含めると、10万業者を超えていると言われております。
数多くある業者の中で、優良店といわれる数は1000分の1以下とも。
おおげさなところ「宝くじに当たる確率」、などという知識人もいるぐらいですが、感覚としてはおおよそ合っているなぁ、と感じます。
その中で、ある程度見定めることができるコツを考えていきましょう。

これは、塗装工事を提案した営業マンと、実際に施工を担当する職人さんとの『打ち合わせができているか否か』を見極めるためのヒント。
たいていのリフォーム店は下請け業者に工事依頼します。
良くありがちなのが、依頼された下請け業者が工事を行っている中、お施主様側と言った言わないによるトラブルです。
要は営業マンの提案・見積りと、実際に行われている工事内容などへの『話のくい違い』のこと。
例として挙げるなら、「発注者(お施主様)の意向とはかけ離れた工事を行い」、後でクレームに発展することなどが考えられます。
また、お客様が「工事中の塗料のにおいが苦手なので、使用する塗料の配慮」をするよう営業マンにお願いしたのにも関わらず、職人さんに伝わってなく結果的に具合が悪くなった等、あってはならない様な話も聞いたことがあります。
これらは営業マンだけが工事内容を把握していても、実際に現場で工事する人に伝わっていないことが原因です。
このような事例では営業マンがお客様の話をしっかり聞き、それを施工する職人さんに毎日伝達できてさえいれば問題ないはずです。
言うまでもありませんが、日々の打ち合わせを行う会社である以上、普通ならこのような事例は考えられません。
自社施工でも下請けに流す会社だとしても、どちらにも言えることなのですが、
【・お客様】→【・管理者】→【・施工担当者】へ、工事に関する情報がいきわたることが重要です。
以上が「誰が塗装工事を行うのか、明確になっている事」の必要性についてでした。
こちらをしっかりと確認・約束をすることによってトラブルのない工事が見込めると思います。

上記は、営業マンが来られた時に口頭で確認してみるのが間違いないと思います。
もちろん、この記事をお読みになっているあなた様ご自身に少しでも知識が入ってないと、質問できないと思いますが、この部分においては各塗装店のサイトやリフォームに関する本でも知ることができますので、参照していただければと思います。(例・外装リフォームの教科書/(株)ザ メディアジョン)
質問する内容例として、
・どうしてこの外壁に、その塗料を勧めるのか? |
・なぜ〇〇〇工法で施工しなければいけないのか? |
・違う方法では何があるのか? |
・工事金額は幾らくらい違ってくるのか? |
などを営業マンが答えられるかどうかを見極めることで、塗装知識の有無を確認できます。
乏しい知識の営業マン=技術力のない施工体制であることが多いという理由からです。

こちらに関していうと、大きくて有名なほど安心感はあると考えます。
逆に見たことも聞いたこともない会社の場合は、ちょっと心配になるかもしれません。
もちろん、大きければ良い・小さければ悪いなどとは一切思いませんが、お客様側から先に調べる方法の一つとして、ある程度の判断基準ではありますがその会社の「会社概要」などを参考にすれば、代表者の氏名や連絡先・店舗などの情報を調べることができます。
特に訪問営業などで急に訪ねられた場合、スマホやパソコンなどで会社概要を検索してみるのも良いかもしれませんね。
また、お客様の求めている会社規模や施工内容なども、現在ではインターネットから汲み取ることができますので、判断材料としては参考にする価値がありそうです。
激安工事専門店をお探しの方であればチラシやサイトから、品質重視であれば業者のサイトや口コミなどで判断できると思います。
いずれにせよ、インターネット上で会社概要や企業情報が簡単に探れる時代です。
ご希望の価格帯・会社規模・施工方法などを特定してからの業者探しをお勧めいたします。

インスピレーション??と思われるかもしれませんが、わたし個人としてはここも重要なポイントだと思います。
例えば車屋さんの営業マン。
その車の良さを、熱意をもって話ができるかどうか。
人柄はどうか?横柄なのか丁寧なのか。
実際に話した感じで、良し悪しがわかることもあるかと思います。
その人から『買うか買わないか』『信用できるか否か』などが、その会話や姿勢などからうかがい知ることもできますね。
これは洋服店や飲食店などにもいえること。
そのようなことから塗り替えの場合ですと、訪問営業に来た時に「感じが良いな」「熱意があるな」と感じれば話を聞くこともできるかと思いますし、逆に「なんか嫌だな・・・」「嘘くさいな・・・」などと思えば退出をお願いすれば良いと思います。
もしそこで喰い下がってくるようでしたら押し売りだと判断することだってできますよね。
ちなみに私の買い物するときの判断基準は、店主の人柄で選んでいます。
例えば魚屋さんで購入するときは会話もしますし、どんな調理法が良いのか?などを聞いたりしており、お店選び=購買判断に関していえば基本的に人柄で選んでいます。
対話の中で、誠実そうで情熱を感じれる場合はインスピレーションでそこに決めます。
ただ、外壁塗装の場合は工事代金が高額になりますので、直感で簡単に決めることはできませんが、人柄というのも判断材料のひとつにあっても良いと感じます。
施工中〜塗装後のメンテナンスまでずっとお付き合いする事になりますので、自分に合った担当者のほうが意見や要望も言いやすいと思っております。

現実的な部分で非常にたいせつなポイントです。
その組織が実際に存在しているか?を確認することは、お客様がお金を支払う以上とても重要なこと。
一昔前までは、人づてにこんな話を聞いたことがありました。
「業者に前金として全額振り込んだは良いが、一向に作業に来ないため調べたところ記してあった土地に会社が無く、泣き寝入りした」
このような悪い事例が度々発生していて、ニュースや新聞などでも見聞きすることがありました。
契約する前に絶対に見に行きましょう!とまでは言いませんが、所在の確認だけでもするに越したことはありません。
他にも、定まった所在地を持たず各地を転々としている会社というのもゼロではありません。
この場合では、工事完了後のアフターメンテナンスや保証などを受けることができず、どのような工事をされたとしても窓口が見つからないのが特徴です。
(極端な事例、倒産・解散を繰り返しながら上記のような行動をとっている会社情報あり)
以上の事からも、実際に稼働している店舗または本社・本店の確認をすることも大切なことだと言えるでしょう。

施工業者が実際に手掛けた施工事例などを基に、ご自身に合った工事を依頼できればベストです。
Bの「会社概要」と被るようですが、インターネット上からも検索できますし会社に行って見せてもらうのも手ですね。
顧客管理上、個人情報の問題もありますが実際の建物を見せてほしいと言えば連れてってくれるかもしれません。
写真や画面上からは見えない部分まで、ご自身の目で確認できればその業者の品質を知ることができるでしょう。
また、口コミやお客様の声などを参考にすることも良い判断材料と言えると思います。
まとめ
業者選びの判断基準・6点をご紹介しました。
塗装だけに限らず世の中にはたくさんの業者がおります。
記載したポイントに共通すること──────
それは、

相手がどんな会社で、どのような仕事をどのような考えで取り組んでいるか。
納得いくまで相手を調べ上げれば、いろいろなことが見えてくると思います。
良し悪しだけを探すのではなく、ご自身に合った業者を探すことこそが良い業者選びの秘訣です。