塗装工事を行う際、必要不可欠な事の一つに『養生』という工程がございます。
このページでは、塗装業者の登竜門ともいえる、実に単純かつ重要な養生作業をご紹介致します。
▲ビニールなどでペンキの飛散を防ぐ工程
主として、塗装をしない部分への塗料汚染防止・防護策として、ビニール・テープ・紙・スポンジなどを用いて丁寧に覆っていきます。
画像では床や窓など、壁以外の多くをビニールなどで覆っています。
これをマスキングとも言います。
▲養生材一例 暑い時期では糊面が溶け出す恐れがあるため置き場所や保管方法にも配慮する
ただ単に覆っていくだけでも良いのかもしれませんが、少し手間を掛ければより良いものへと変わっていきます。
▲タイル床を養生している途中
玄関など人の通行がある場所において適当に薄手のビニールなどで覆っていると、お客様が通行中につまずいてしまってケガをする可能性があります。
そういう事故を未然に防ぐために、画像のようにできるだけ養生をピンと張るようにします。
そうしますと強風が吹いても雨が降っても、『飛ばない』『取れない』『転倒事故が起きない』といった安全性が確保できるのです。
▲塗装作業中、もっともキズが付きやすい『手摺』
▲摩擦などに強いものをふんだんに使用することで無駄な事故を防ぐことができる
さらに、傷つく可能性のある個所には厚手のフィルムを多重に重ねる必要もございます。
一般の塗替え工事では『薄いビニールのみ』で養生をするそうですが、弊社では危険回避のため過剰なまでの方法を採用しています。
【大切なお客様が出入りされる玄関への安全な養生】
▲@施工前の玄関例
▲Aシーリング用の第一養生例
▲B塗装用の第二養生例
A〜Bですが、工程によって床面ビニールの色が変わっているのが確認できます。
この差は何かと言いますと、Aのシーリング用第一養生は短期間のみの簡易的な養生であり、シール作業や軽微な下地作業で汚れることを前提とした養生であります。
これらはシーリングを終えたらすぐに撤去いたします。
Bですが、外壁の塗装工程直前に行う養生となり、大切なお客様の安全のため階段などの段差には目立つ色で区画表示をし、さらに足がつまづかないように破れにくい厚手のビニールシートを使用します。
そしてテーピング方法には特段注意をし、台風が来ても剥がれないよう施工法(裏貼り・密封)に時間をかけ、より安全性を高めることを基本動作としております。
単純そうに見える当工程においても弊社では、
●視認性良好
●すべらせない
●靴の裏側を汚さない
といった配慮を徹底することで、塗装期間中の安全性に対する意識を欠かすことはありません。