はじめにこちらをご覧ください。
外壁とサッシ窓との間に隙間が確認できます
この隙間が何かお分かりでしょうか?
これは、室内に雨水の侵入を防ぐための「シーリング」が不完全な形で施されており、隙間が開きっぱなしで工事引き渡しをされてしまった住宅の画像です。
なかなか悪質な状態で、漏水・外壁の劣化へとつながる大きな原因となっております。
画像下部分にはフクレ箇所が見えます
続いて上記画像には、丸く膨らんだ塗膜「フクレ」の様子が確認できると思います。
塗膜のフクレの原因は様々ですが、大きく挙げられることに3つの原因があります。
一つ目の「雨漏り・室内からの漏水等」ですが、当記事最上段の画像のように防水効果を考えていない工事・手抜き工事による不具合が原因になることが最も多いようです。
画像は屋根上の不具合から雨水が傾斜を伝って外部天井へと滲んでいる様子
室内からの漏水というのは、例として壁の内側に通っている上水・下水などの配管の水漏れや、2階水回り(洗面台・風呂場等)からの漏水などが挙げられます。
二つ目の「塗料の乾燥・硬化不良」とは、どんなに良い塗料を丁寧に塗ったとしても起きてしまう厄介な事例です。
工事期間を短縮するためにスピード重視した場合、フクレや剥離は避けられないので特に注意が必要です。
三つ目の「壁と塗料の相性によるもの」は、塗装する外壁自体の特性を理解せず不適切な塗料を塗ってしまった場合に起きることが多いようです。
このページでは、二つ目の「塗料の乾燥・硬化不良」についてお話ししたいと思います。