2023年9月21日
雨漏りは、天井から水がポタポタ落ちてくるものだけではありません。
天井裏や壁の内部、床下、畳の裏など、普段は見えない場所へ雨水が回り込んでいることがあります。
こうした雨漏りは、建物を使用している方でも気づきにくく、長期間にわたって木部や下地などを濡らし続けてしまう場合があります。
そこで雨漏り調査の際、目視や散水調査などと組み合わせて使用する機器のひとつが、赤外線カメラ(サーモカメラ)です。
サーモカメラは「壁の中を透視する機械」ではありません。表面温度の違いを可視化し、漏水の可能性がある箇所を調べるための補助的な調査機器として使用します。
見えない場所で雨漏りが進んでいることがあります
▲長期間にわたり畳の裏側へ雨水の影響が及んでいた事例
10年前後タタミの裏に回った例。木材全体にカビが生え激しくきしんでおり、床は今にも踏み抜けそうだった。
▲押入れ内部で確認された腐食・床の劣化事例
雨漏りで注意したいのは、室内に水が落ちていなくても、建物内部では雨水の影響が続いている場合があることです。
表面に現れる症状が小さくても、その裏側の状態まで同じとは限りません。
▲▲改修工事の際に内部を確認し、劣化した部分を修繕している様子
壊して確認できない場合に役立つサーモカメラ
こうなってしまうと床下や天井裏に入ったりして直接確認をすること、または壁などを壊す破壊検査が最も有効的建物内部の状態を確認する方法として、壁や天井などを開口して直接確認する方法があります。
しかし、雨漏り調査の段階で、いきなりお客様の壁や天井を壊して確認できるとは限りません。
そこで、建物を壊さずに状態を確認するための手掛かりとして、サーモカメラを使用することがあります。
▲目視では大きな異常が確認しにくい天井
▲同じ場所をサーモカメラで確認した例
サーモカメラだけで雨漏りの原因を断定するわけではありません
サーモカメラは、物体表面の温度分布を画像として確認する機器です。
雨水などの影響によって周囲と異なる温度分布が現れる場合があり、漏水箇所を探す手掛かりになることがあります。
しかし、温度差が見えたからといって、それだけで「ここが雨漏りの原因」と断定できるわけではありません。
建物の構造や天候、日射、空調などによっても表面温度は変化します。
そのため株式会社眞愛では、目視確認や建物外部の状態、必要に応じた散水調査などと組み合わせながら、雨水の浸入口や経路を考えていきます。
「見える化」は原因を突き止めるための手段
雨漏り調査で大切なのは、高性能な機械を使うこと自体ではありません。
目視では分からない情報をサーモカメラなどで補い、それらの情報を総合して、
「どこから雨水が入り、どのような経路を通っているのか」を考えることです。
サーモカメラも散水調査も、その原因を突き止めるための手段のひとつです。
雨漏りは、突き止めて止める。
株式会社眞愛では、見えている雨染みだけではなく、その原因を確認することを大切にしています。