2023年9月21日
「雨漏り」というと天井からポタポタと落ちてきて、それをバケツで抑えて・・・なんていうシーンが思い起こされますが、あながち間違いではありません。
バケツで抑えるほどの多量の雨漏りの場合だと、その原因を突き止めやすい時もあるのですが、これが天井裏や壁の裏、中にはタタミの裏側に出現するといったケースもあります。
このような『何かの裏』にだけ回り込んだ雨水ですが、住んでいる方でさえ気が付かない事が多く、長い年月を掛けその周辺の材質を腐食(コンクリートの場合は中性化など)させてしまう、非常にまずい状態となっていることが多々あります。

10年前後タタミの裏に回った例。木材全体にカビが生え激しくきしんでおり、床は今にも踏み抜けそうだった。

押し入れの腐食および床きしみ事例。

御契約後に破壊検査と改修工事を同時に進行する。そして危険な部位をすべて取り替える。
こうなってしまうと床下や天井裏に入ったりして直接確認をすること、または壁などを壊す破壊検査が最も有効的といえます。
しかし、不具合を治すための改修工事を行なうのであればこれらの行為を優先してガンガン進められるのですが、工事をやるかどうかも決まっていないお客様の壁や天井などに対し破壊検査はできません。
そういった場合どうすればよいのか・・・そこでとても役に立つのが『赤外線カメラ(サーモカメラ)』です。

ぱっと見だと普通の天井にしか見えない

赤外線反応するため浅い部分までは漏水判定が可能に
これは持ち運ぶのに苦労はいらず、いつでもどこにでも持ち運ぶことができ大変便利です。
この天井には破壊検査はできない契約であったため、サーモカメラ及び直接確認で対応しました。
そのおかげで大半のケース(漏水出口の探索)で大活躍しています。
このように「見えない」状況を「見える化」する事は、漏水調査のプロセスにおいて非常に重要な要素となってくるのです。
余談ですが、そんな便利なサーモカメラを弊社では3種類のカメラを使用し、うち1種類(小型)のカメラはプライベートでも常に身につけています。
変わり者といわれたらそれまでですが、出張・打合せ時・食事時などいつ何どきでも漏水に立ち向かう準備は整っているのです。(厚切り肉の内部温度まで見えるため重宝しています)
ご自宅などに懸念箇所がある場合には遠慮無くお問い合わせ下さいね。