雨漏りと、詐欺。
2019.10.13 日曜日 晴れ
本日は晴天。
台風が過ぎ去り、神奈川県には青空が広がっております。
この青空の下には、昨日の猛烈な嵐によって大きな被害に遭ってしまった方々が多くいることを考えますと、全くもって喜ぶ気になれません。
わたしの仲間の多くにも増水や氾濫などにより大変な思いをしている人たちもおられます。
一刻も早く元の暮らしに戻られることを切に願います。
さて、このような状況の中、行政や警察からは「詐欺の被害に遭わないように」といったお達しが来ているみたいですね。
この、詐欺・・・というのは、台風などにより屋根や外壁が剥がれ、雨漏りにあった家々を回る『悪質な詐欺』のことを言います。
弊社がまとめみた手口の一例 ▼
- 「屋根を直しましょう」といって簡単な復旧工事を行い、かつ法外な請求をする
- 役所(または行政など)を騙り安心させてから不要な工事をする
- 復旧工事の契約のみを済ませ、料金を全額支払わせた上で逃げてしまう
といった手口にてサギをはたいている集団が多くいる模様です。
只これは今に始まったことでは無く昔から良くあることで、極めて残念な現状であります。
しかし、このような心が暗くなってしまう報道などの裏には、善意でブルーシートを張り続けている仲間や先輩の会社をはじめとした『真の意味でいう地域貢献企業』が、僅かとは言えど存在していることをここに記載させて頂きたく存じます。
そして弊社の相談窓口(電話)へも、これに関するような相談案件が多く掛かってきています。
もちろん私が関与している訳ではありませんので、現在悩んでいる方へは一様にして解決策がないのが現状。
とてもとても悲しい現実です。
なお、屋根が飛んだ・壁に穴が開いた・水が漏れている・・・・・といった事例を止めることができるのは専門職のみ扱うことが出来る、とても特別なことであります。
わたしも数々の事例を見てきて、そして解決してきているつもりではありますが、本当に簡単な事ではございません。
何年も何年も知識を磨き、経験を重ね、真剣に取り組み続けてこそ対処できる技術なのです。
当然ながら、これは同業・異業種を問わず諸先輩方も同じ。
本当に血のにじむような努力の上にあるのが、雨漏りを防ぐ(解決する)ということ。
外壁塗装という枠組みの中で申しますと、只単に塗るだけの塗装職人には決して真似することは出来ません。
かく言う私も、雨漏り案件を勉強するようになった当初、知識として理解しつつも、経験する中で解釈に苦しみ、セオリーのない様々な事例や事象に、沢山の時間を費やしながら今日に至ります。
新築当初の建て方の問題をはじめ、過去に業者が塗っていればその施工不具合の改良(今までの全物件にあり)・集中豪雨時の異常雨漏り等、想定の範囲を超えるような例は枚挙にいとまがありません。
まだまだ勉強中の身であり今後も沢山の例題を解決するためには、自分の時間を持つにはまだ早すぎる・・・と自覚しております。
話がそれてきましたが、要は『素人や詐欺集団』に雨漏りの解決など出来るはずがないのです。
漏水事故から建物を守るには、それ相応の研究を重ねた技術者を用いるしか方法はございません。
以上のことから、雨漏り対策をお考えになる際には業者の選択をしっかりと行い、かつ素性明らかな者にお願いする事ができるよう願っております。
これ以上、嫌な思いをする人が出ないように・・・。