2018.7.30 月曜日 晴れ
ここ最近ニュースで取り上げられていることの一つに、熱中症とスポーツ教育があります。
「水は飲むな!!」「日が沈むまで座るんじゃないぞ!!」・・・・おそらくこんな感じの指導方針で、体育会系の特訓がなされているのでしょう。
わたしも経験があるので、辛さはよ〜くわかります^^
もちろん、その時代ごとに色々な指導方法がありますので、一概にダメだとはいいません。
ただこれ、体に深刻なダメージを受けやすいんですよね。
一定ラインを越えてしまうと、手足のしびれから始まり、やがて呼吸困難などの重い症状がみられるようになります。
今年わたしもなりました。
また、お医者さんに教えてもらったのですが、夏の脳梗塞というのもあり得るそうです。
過度の発汗などが原因で、血栓ができやすいため脳梗塞ができやすい。
熱中症も夏脳梗塞も、はじめのうちは区別がつきにくいそうです。
たしかに素人の自分では差が分かりません。
いずれにしても、このような症状にならないように努めることも指導者として、とても大切なことだと思います。
もちろんスポーツ社会だけの問題でもありません、外で働くすべての人にも当てはまります。
わたしは塗装業で生計を立てておりますから、現場に携わるすべての人たちに対して、高温下での仕事に無理がないように気を配ります。
自分自身で管理してもらったり、お互いの表情から「大丈夫か?」「休憩してきて」などとお互いに注意を払いながら作業に当たらなければいけませんね。
むかしの職人業界は・・・いえ、私の若い頃の話なのですが、休めない(休まない)・ほとんど休憩がない・物が飛んできたり拳が飛んできたり、というのが割と普通な事でしたが、今となっては非常に良い経験をさせてもらいました。
というのも、若い職人さんもしくは見習いのお兄さん方に、何をするのが良いことで、何をすると嫌なのかを身をもって体験できたわけですから、良い経験になったと思うのです。
反面教師というものでしょうか。
塗装に限らず、せっかく希望を持って職人道に足を踏み入れてくるわけですから、気長に教えてあげなければ育ちません。
むしろ、「職人って、こんなものなのか・・・・」と、あきらめて逃げ帰ってしまう事だってあるでしょう。
冒頭のスパルタ教育の記事に対しても、自信に当てはめて考えてしまいました。
そのような事から、わたしが体験してきたことの正反対のやりかたで職人育成をしていきたいと、より一層感じました。
良い仕事をするためには、良い精神状態である必要があります。
そうすれば品質の高い仕事ができ、お客様やご近隣の方々へのあいさつも、明るく元気にできると確信しております。