色の違いによる温度差〜白と黒〜
2018.4.21 土曜日 晴れ
ずっと、この美しい自然でいてほしい
太陽光による気温上昇。
開発工事などにより森林資源が少なくなって久しい現代では、地球温暖化という巨大な問題に直面しております。
温暖化の原因に、太陽熱が大きなウェイトを占めていますね。
いや、太陽が無ければ安定した暮らしさえ送ることはできませんが・・・(^_^;)
こうした中、何かアクションを起こさなければこのまま地球がどうにかなってしまうのではないか???と、危惧ばかりしている不安症の人間はわたしです。
少年時代からずっと考えている事の一つに、このようなものがあります。
「太陽光を吸収するのが【黒い色】であれば【白い色】を増やせばいいじゃないか」
この理由から、外壁塗装のご依頼を受ける際には、なるべく『真っ黒な色の提案は避ける』ようにしています。
中で暮らす方々にとって、真っ黒で熱を吸収する暑い家に住むよりも、熱を反射するような薄い色に住まわれるほうが良いと思うんです。
そのような感覚から白系の外壁、できるだけ淡い色で屋根の塗装工事をオススメしています。(当然、お客様の希望に沿っております)
実際に塗っているわたし達からしても、白系の方が熱を蓄えにくい(熱くなりづらい)のは分かりきっていること。
特に真夏では、黒で塗装したものは触ることができないほど熱せられているんです。
この違いを数字にすることはできないのか・・・・?お客様にしっかりと伝えることはできないものか・・・?と、考えるようになり長い年月が経過してしまいました。
・・・・・ということで、検証してみました。
白い物と黒い物
本日の12:30、気温は24.5℃。
画像左側は白系の塗料を塗ったもの・右側が黒く塗装したものになります。
まずは白いほうの詳細から。
一枚の板に2種類のペンキを塗布
画像左側が断熱塗料で塗装。
右手は遮熱効果のない塗料、つまり『普通のペンキ』を塗ったもの。
(ハンデとして:断熱塗料のほうを温度が高くなるよう少し濃く工夫してます)
これらの温度を比べてみると・・・・・・
表面温度では、3℃の違い
今日の気温ではこのような結果になりました。
つづいて黒い方の詳細。
一枚に2種類のペンキを塗布
画像左側が遮熱塗料で塗装。
右手は遮熱効果のない塗料、先ほどと同じく『普通のペンキ』を塗ったもの。
(ハンデとして:遮熱塗料のほうを温度が高くなるよう少し濃く工夫してます)
これらの温度を比べてみると・・・・・・
こちらも3℃の違い
同じく25℃前後の環境下だと、このような結果となりました。
これが真夏の直射日光だと、もう少し違ってきます^^
・・・・・・そして本題に入ります。
同じ場所で・同じ陽の当たり方をするもので、白と黒を塗布してみた温度差は以下のようになりました。
7℃の差
このように、白=40℃・黒=47℃という結果になりました。
色が違うだけで7℃も差があることから、やはり黒色は避けたいと考えます。
ちなみに画像の黒色はスレートブラックという色。
これが完全なる真っ黒であれば、もう1℃くらいは高くなると予想しています。
環境のため・熱中症対策としても使用しない方がいい塗料として
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真っ黒な塗料
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遮熱機能が無いもの
ということが言えるでしょう。