塗り替え工事で発生する【追加料金】
2018.8.31 金曜日 晴れ
今年の夏を一言で表すとすれば、『酷暑』だといえるほど暑かった2018年の6〜8月。
ただ天気予報を見る限りでは、9月もまだまだ暑いみたいですね・・・。
大雨被害なども頻発し、未だに苦労されている地域の方もいらっしゃいますが、振り返れば本当に今年の災害も酷かったと思います。
そんな8月も今日で最後。
もう少しの辛抱で、過ごしやすい季節がやってまいります。
皆さまもお体ご自愛くださいね。
さて、塗装工事に限らず様々なシーンで発生する『追加料金』ですが、一体どういったものが追加となるのでしょうか。
私が言うまでもないのは承知の上で・・・・例えば飲食店の場合、定食セットを注文した後で『ウーロン茶』を追加すれば、これ当然に追加料金ですよね。
車を購入する場合、初めから決まった仕様のものに『オプション』で何かをつけても同じです。
要は、当初から決めていた商品(サービス)に、別のなにかを追加するということが追加料金発生の要因といえますね。
これ、塗装工事の場合でも同じことのはずなんです。
ですが、同じはずなのにも関わらず、時々トラブルになることがあるそうなんです。
以前あるお施主さまが、塗り替え業者と工事契約をしました。
ここでは仮に一棟100万円としますが、施工期間中は特に問題もなくスムーズに工事完了したそうです。
そのお施主さまが工事代金を支払おうとすると、とつぜん業者側から追加請求をされたそうで、「そんなこと聞いていない」と答えたそうなんですが、業者さんは
・「材料と工賃が余分にかかっている」
・「予定の物よりも塗料の質を上げた」
・「雨で中止になった分の日割り(?!)も含ませてもらう」
と言い、追加料金を請求された。
このような話、意外とよくあるみたいですが、聞いた当時は正直なところびっくりしてしまったのを覚えております。
というのもこの話は、数年前にお施主さまから聞いた話なんですが、法律上どうなんでしょうか。
わたしは、言った言わないというのが商取引上もっとも良くないことだと考えていますので、その時は「契約書などは交わされたのですか?」と質問したのですが、『交わした』とのこと。
それで、お施主さまが契約書を確認したところ、金額だけしか書いておらず詳細については何一つ記載されていなかったのです。
なるほど、書面での約束事じゃないのをいいことに追加料金で稼いでいたのかと思いました。
このような場合ですと、逆に追加料金を払わなくてもいいような気もしますが、そのお施主さまは支払ってしまったそうなんです。
おそらく、今からさかのぼること18年以上前の工事でおきた追加料金のトラブル劇です。
そのお施主さまはその後、弊社に工事依頼をして下さったのですが、見積内容を見るなり凄く驚かれていました。
「詳細まできちんとしてあって、ありがたい」と仰られていたことを思い出します。
・・・・といっても弊社の見積書はごく一般的な見積内容でしたが、その方にとっては初めて見る『ふつうの見積書』だったのでしょう。
そんなことも相まって、できる限りお客様へは、
・分かりやすいように
・質問しやすいような
お見積書やご契約書を作成するように心がけております。
工事内容といえば弊社だって予定以上の材料・人件費がかかる事もあれば、下地の状況などによりワンランク上の塗料を使用することも多々ありますが、追加したことは一切ありません。
ましてや雨の日・風の日で『事実上の損失』が出た場合も、当然追加カウントするはずもありません(笑)
ただ、追加料金の可能性があるとすれば、『見積時では知りうることのできないような欠陥箇所』があった場合、可能性としては否定できないことが考えられます。
しかし万一このような場合でも、発見と同時にお客様へ相談して、合議の上で対処方法を考えるので勝手に請求するようなことはありません。
今回なぜ数年前の話をしたのかというと、弊社で施工させていただいた塗り替え工事完成後に、度々お施主さま方から「追加料金はおいくら?」と、気にかけて頂く事があるからです。
弊社のスタンスとしましては、見積書で提示した施工金額がすべてであり、工事に手間取り工賃がかさんだとしても追加することはありません。
お気遣いは本当にうれしいのですが、当然ながら毎回「追加は一切ありません」と答えさせていただいております。
業者の気持ちとしては、雨などのごたごたで余分に費用がかかるのは辛いことですが、お客様には一切関係ありませんからね。
このようなことに追加料金を請求するのはいかがなものかと、考えさせられてしまうことがあります。

見積書・診断書例
弊社の外壁塗装の定義の一つに『お客様の幸せな生活のお手伝い』というのがありまして、あくまでも業者側の都合ではダメなんです。
・手間をかけ丈夫な建物に塗り替える。
・キレイなたたずまいに生まれ変わらせる。
塗装工事はハッピーであるべきものですから、最初から最後まで笑顔でいられることが一番大事だと私は思います。