たかが洗浄、されど洗浄
10月31日 土曜日 晴れのち曇り
本日は住宅塗り替え工事で東京都某区に入っております。高圧洗浄をしに来ています。
皆様ご存じかもしれませんが、塗り替え工事におきまして足場組み立ての後、初めの工程で高圧水洗浄(水洗い)が必要になります。
なぜ必要なのかと言いますと、塗装の密着力を上げるため威力の高い水勢にて、コケ・汚れ・旧塗膜を吹き飛ばします。(威力が強すぎて指等が当たると大変です)
そして完全乾燥後、シーラーなどの下塗り剤にて密着力を高め、塗装する工程になります。
もしここで、コケや汚れなどが残っている状況で下塗り〜塗装を致しますと後々ご自宅の外壁から塗り替えた塗装がゴッソリとはがれ始めます。(剥離ですね)
原因は洗浄不足による密着力の低下です。
従いまして高圧洗浄を怠ってしまうと、上からどんなに上手い熟練職人が塗ろうと、素人の若い衆が塗ろうと根っこから剥がれていきます。
例え数か月〜2年3年大丈夫そうに見えても塗膜剥離は進みます。
地味な作業ですが必要なのです。
その為、水洗いが一番最初の難関となります。
特に念入りに洗う必要があります(下地を壊さないように加減はしますが)
ですのできちんと水洗いをしますから住宅一棟(屋根・壁)洗うのに丸1日〜2日掛かります。
今日はその2日目なのですが、もう一日かかる予定です。
その理由は・・・・・・・
屋根が モニエル瓦 だからです。
乾式コンクリート瓦という物で普通のセメント瓦とは違った屋根で、スレート屋根とも違う、たまに出会う屋根です。
なぜ水洗いに時間が掛かっているかと申しますとこのモニエル瓦、製造過程でスラリー+クリヤーの層で着色・保護されています。
簡単に言うと、スラリー層とはセメント押し出し成形後・・・・・・・・・
(作っている所を見たわけではないので、説明はやめておきます)
そのスラリーという層が塗料の密着を邪魔するので高圧洗浄+研磨でできるだけ取り除いています。
そして再度高圧洗浄を行います。
水洗い+研磨+水洗いの3工程ですので2日間を要しました。
同時に汚れた水しぶきを抑える為にブルーシート2重張りなどを行っていました。
次に来た時にようやく外壁や床の水洗いに入れますので3日かかる訳です。
近隣の方へは音などでご迷惑をお掛けしていますが、ここまでやって初めて塗装の下準備に取り掛かれます。
(この水洗いをすぐに終わらす業者さんがいるとかいないとか・・・)
その後、そのスラリー層に適した専用塗料を塗っていくのですがまたしても必要工程が増加しますので侮れない屋根なんです。
皆様も屋根の塗装の時には、念のため業者さんに瓦屋根の種類を確認することをお勧めします。
ところでスラリー層と言えば、渋谷ではすごかったみたいですね。
スリラーなマイケルジャクソン達が沢山いて!
今日ハロウィンなんですね。

「trick or treat!」
「happy halloween!! 」
今日の水洗い風景です、仮装じゃないですよ〜〜〜