手間暇かけるということ
2018.9.24 月曜日 晴れ
塗装工事に限りませんが、世の中にはきちんとした品質を求められる仕事が多々ございます。
ある一定以上の手間をかけることで商品の長期間維持につながったり、また安全性や美味しさなど、「お客様がお金を払う価値のあるもの」として販売することができるのです。
ここで一つ、分かりやすい『手間暇かける』例を挙げたいと思います。
例1
家具の場合。
MDF(オガクズを圧縮・固着したような繊維板)でつくられた、プリント木目の家具などは安く購入することができます。
製造工程・素材そのものに費用をかけていない分、安いのは当然です。
こちらは言わずもがな壊れやすく寿命が短いのが欠点でしょうか。
(わたしも所有しています。否定のつもりではありません。)
逆に、無垢材で丁寧な仕上げ方をしている家具はとても高いです。
素材自体の価格・工程数や人件費など、安い家具と比べても何倍もの差があるため高価なのは、こちらも当然なのかもしれません。
しかし、安物と比べた場合の耐久性や寿命の長さなどは歴然の差がありますよね。
例2
寿司の場合。
例えばですが、2貫で100円!に代表されるお寿司、手軽に食べることができ尚且つ安い。
しかし、安く売るため生魚などの『ネタ』は卸の時点で経日したものが多く、正直なところ「旨い!」とはいえないと感じられている方も多いと聞きます。
また早く提供するために『シャリ』などは初めから型押ししてあり、機械でネタを乗せているため冷たさが強く感じられます。
(いえ、それでも美味しい店はおいしいですよ。私もたまに食べに行きますので否定してるわけではありません。)
逆に早朝から市場に行き、新鮮で質の高いネタを仕入れているようなお寿司屋さんの提供する寿司は、とても深い味わいでおいしいですよね。
そういうところでは全体的にこだわりが行き届いており、シャリに使うお酢は「特別なもの」にしていたり米や塩などにもこだわって炊いていたりしているそうです。
器や醤油なんかにも余念がありません。
このように、手間暇を惜しまないコダワリこそが品質に現れてくるのだと思います。
これは塗り替え工事にだって同じことがいえます。
わたしは塗装業者なので熟知していますが、労力と知恵を100%活かして完成させた住宅塗装は剥がれたり著しい退色などがありません。
もちろん何十年も持つとはいいませんが、手抜き工事でよくあるような数ヶ月〜2・3年でのハガレなどは一切ありません。
お客様からの期待に応えるためには、手間暇かけること。
これしか方法はございません。
こと外壁塗装では、きちんとした仕事をしないと後日トラブルになるため、手間暇かけることが最低限の条件となります。
要は、塗装屋に限らずお医者さんでも料理屋さんでも、プロはプロとして品質を追求することが求められるのだと私は思います。