気づきにくい雨漏り|基礎の亀裂
2018.8.8 水曜日 曇り
住宅の天敵『雨漏り』
家の中、特に天井や壁からの雨シミには誰でも気が付きやすいもの。
「あ、壁紙が茶色っぽくシミになってる!」といった具合で、雨漏り痕を発見し、業者を呼んだりするのではないでしょうか。
しかし、誰にも気づかれないような漏水ポイントというのがあるんです。

誰が見てもわかる外壁のクラック
まず、上記画像ですが外壁の一部がこのような状態になっていれば、危なそうなのは一目瞭然ですし、器用な人であればご自分でメンテナンスするとも思います。
ただこれ、危険なようで案外危険ではないヒビ割れだったりするんです。
当然ながらヒビ割れなんか無い方が良いに決まっているのですが、DIYでこのような目立つ亀裂を直した場合、安心してしまって細かい劣化箇所を探す気が薄れてしまうんですよね。
ほかのヒビ割れが目に入ってこない。
こうなってきますとプロに任せた方が良いとも感じます。
では、どのような部分が危険なクラックなのか。
下に記してみます。

カベと基礎の間に深いすき間が・・・・
こちらの画像には、基礎上に建つ外壁の付け根部分に大きく口が開いているのが分かります。
これはまさに、『危険なクラック』と言えます。
理由は簡単です。
建物を支える骨組み等が、長い年月をかけて基礎から流れる水分をまともに吸収してしまい、腐ったりサビたりしてしまうからです。
要するに流れてはいけない場所へ水が誘導されているということ。
しかも基礎より低い位置に部屋がある事なんて滅多にありませんから、例えジャンジャン水が入っていたとしても目立たない。
ということは、住んでる人が目で漏水を確認できないからこそ危険なんです。
このような症状を発見したときに、まっ先に行う対処方法は【上部から降りてくる雨水を遮断する事】。
つまり、『塞ぐ』または『水の流れを変える』という事が優先事項となります。
基礎は地面に近い場所にあることから、水の影響を受けやすい非常にデリケートな部分だといえるでしょう。
絶対に地震が起きない地域であれば、それほど気にしなくてもいいかもしれません。
でも、そうもいかないのが現実ですから早めに手を打った方が良いと感じます。
意外とシロアリなんかも寄ってきやすくなりますし。
ちなみに、ただの塗り替え工事では雨漏りを止めることは不可能です。
しっかりと止水処理を施工後、はじめて塗装コーティングが効果を最大限に発揮してくれるのです。