塗装工事と営業マン
2018.8.3 金曜日 晴れ
お客様が、塗替え工事をしようかどうかと考えるとき、大まかに二通りのキッカケがあると考えます。
一つはご自宅の傷みや劣化などに気がつき、自ら業者探しをされる場合。
そして二つ目はと言うと、誰かに指摘または提案される場合です。
この『誰かに提案・・・』というのは、そのほとんどがリフォーム業者の営業さんだったりします。
まさかご近所さんが「お宅の外壁、経年劣化してるわよ」と言ってくるとも思えないですよね。
このような業者さん、これがまた知識がある人もいて、劣化している(もしくは劣化の恐れがある)様子をズバリ指摘してくれるんです。
「このままだと雨漏りする」「次の地震で家が倒れますよ」などと言いながら塗装工事を勧めてくる。
でも、言われたお客様の方からしてみれば良い気分ではなく、むしろ悶々とした気持ちになるそうです。
そこでお客様が即決(契約)をしなかった場合、色々と調べたりする。
インターネットで調べたり、お客様センターに電話する人もいれば知り合いの塗装業者や工務店に確認してもらったり。
弊社に頂く見積もり依頼の中にも、意外と多くこのような理由のお客様もいらっしゃいます。
そんな中、わたしは思います。
訪問販売の営業さんが指摘する中には、時々的を射てる指摘があるなぁ・・・と。
以前こんなことがありました。
営業さんから「外壁が腐っているから早く塗替えないと大変なことになる」といわれたお客様があわてて弊社に現地調査+見積もりのご依頼をくださった時のことです。
その外壁部分を触ってみると腐ってはいませんでしたが、なるほど確かに傷んではいる。
原因はサイディングボードのすき間を埋めているはずのシーリング材が断裂していました。
それがまた見えにくい色のシール材でして、接近してみないとハッキリとは分からないような破断箇所。
例として、シーリングとは下記画像の赤丸で囲んであるようなものを言います。
本文と画像は、全く関係ありません
関連記事:【サイディングを雨から守ってくれるもの|シーリング】
そのお客様は、「営業マンに言われなかったら、塗装工事をしようという発想がなかった」と仰られていました。
もしそこでその営業さんが指摘をしていなければ長い間、雨のたびサイディングに水が入り続け、もしかしたら雨漏りの原因になっていたんじゃないかな・・・と、わたしは感じました。
一昔前までの訪問販売は、たしかに悪徳営業を行っていたところもあるかもしれませんが、現在では一概に良い・悪いの判断はしないほうが良いような気がします。
さすがにもう、無知識の素人営業マン・押せ押せ営業マンはいないと思いますから。