熊本2日目は、雨
2017.2.20 月曜日 雨
熊本2日目、今日は雨が降っています。
昨日の流れから、本日は被災地を視察(?)させていただくこととなっており、熊本県益城(ましき)に連れてってもらいました。
まずは熊本城から。
屋根は落ち、石垣も所々崩落している
こちら、天下一流の名城・熊本城、昨年の大地震で損壊しています。
強固な石垣・武者返しも破損している・・・・(涙)
400年以上も昔の名城が、壊れている・・・・涙を隠すのに必死でした。
熊本のシンボルの崩落寸前の様子や現実を、熊本県の人たちはどう感じたのか。
ただでさえ深刻な被害を被っているというのに。
小田原市も復興に名乗りを挙げていますので、私も何かできるかもしれません。
益城町へと向かう途中にも、まだまだ震災の傷跡が残っています。
道路から見る景色には、屋根の上にブルーシートが
不謹慎だとは承知の上で、画像を一枚だけ上げさせていただきます。
倒壊した建物の多くは解体・撤去されているかもしれませんが、瓦屋根の家々は屋根が崩れているのでブルーシートで覆ってあります。
なぜブルーシートか?それは、雨漏りを防止する役割であるからです。
屋根塗装や外壁塗装にも精通してくるのですが、家屋のすべてにおいて雨漏りというものが脅威となってきます。
この地の多くは、重い日本瓦で屋根を形成しています。
瓦は重いため、荷重が常にかかっていますがこちらの倒壊現場の柱を見たところ腐食した部分からザックリと折れていました。
おそらく長期間の気づかない水漏れなどで、白蟻に食べられていた部分から折れて倒壊したのです。
屋根の重みが倒壊につながる事は阪神淡路震災を経験された先輩から聞いてはおりましたが、実際にみると言葉を失いました。
また、この先地震が来なくても、落ちた瓦の中に雨水が侵入してしまうと内部の腐食に直結してしまいます。
上記のように、腐食すると崩れてしまうのが常識です。
重力がある限り避けては通ることのできない道ですので、それを防止しようとブルーシートを張っているのです。
屋根塗装・外壁塗装の際、水が浸入しない様に躍起になるのはこのためです。
こちらの被災地では、今後ブルーシートをはがした後瓦を貼り直さなければいけません。
しかし、瓦職人が足りていないのが現実みたいです。
少しでも多くの瓦屋さん、熊本入りしてください。
写真を撮って皆様に伝えたい、そう思って益城町に行きましたが、シャッターを押そうとしても手が震えて撮れませんでした。
現実を見てしまってからは、涙が出てきてしまい隠すのに精一杯の熊本回り。
この夜も、悲しい気持ちになっている被災地の方のことを思うと、せつなくて仕方ありませんでした。