下塗り2回の効き目
2018.3.8 木曜日 雨
下塗りと聞くと、「どうせ下に塗るもの・・」と感じられてしまう目立たぬ工程・・・。
しかし、これをおろそかにするのは塗装屋として愚の骨頂。
本日は下塗りに関するお話です。
今日は関東全域大雨の模様で、小田原物件は作業を行いませんでした。
が、朝の天気予報を見てビックリ仰天、なんと湘南地域には暴風雨が吹きさらすとのこと。
「きのうはそんなこと言ってなかったよね??」
慌てたわたしは一日の午後の予定を一部キャンセルして、いつもの『シートたたみ』に行ってまいりました。
靴下から下着までズブ濡れになりましたが、夜中お客様や近隣様が不安を感じずにお休みになられるのなら、パンツが潤う事ぐらいどうってことはありません(笑)
さて、冒頭の『下塗り』についてですが、今日は驚きの状況を目にしてきました。
それは、メッシュシートをたたむ際、((昨日シーラーを塗装した))スレート屋根の上にあがった時のことです。
一見何の変哲もないような屋根の様子
屋根に上らなければシートが外せないため、自分の歩くところ(屋根)を確認しながら慎重に外し始めていたのですが、なにかが違っているような気がしました。
何も意識しなければ、ぱっと見は普通の屋根ですよね。
しかし近くで見ると全然違うのです、水はじき感が・・・。
アップで見てみると・・・。
おわかりでしょうか?
やたらと光沢感があり、雨水が玉になってツルンツルンに流れ落ちているのです。
上塗りをすればこのようになるのは当然ですが、これは、まだ下塗り段階なのです。
1回塗では、なかなかこうなる事はないように思います。
しかも、表面が濡れているのに『全然滑りません』。
これはシーラーの密着力によるもの。
このように下塗り自体がしっかりしていると、上塗り(仕上げ塗料)の光沢感・持ちの良さが格段に違ってきます。
上塗りが楽しみで仕方ありません(笑)
今日みたいな日にシートたたみに来れて、尚且つ屋根がシーラー2回の状態で止まっていることなど、滅多にない奇跡。
今回だけは暴風雨様様、というわけです。
上塗りに対する『縁の下の力持ち』とは下塗りであり、正にこのことを言うのであります。
大変良いものを見ることができ、寒いことなどすっかり忘れておりました(笑)