屋根塗装を行うときに絶対忘れないでほしいこと
2019.1.12 土曜日 くもり
屋根を塗り替える際、ほとんどの場合『足場』を設置してからの工事となります。
せっかく足場を組むのですから職人さんには徹底的に不具合を直してほしいものですね。
この、ふだん目にすることのできない屋根塗装。
住宅の寿命と深いかかわりがあることをご存知ですか?
工事前のクギの出
屋根の頭頂部、いわば家の最上部にあるとても重要な箇所『棟包‐むなづつみ‐』。
こちらは板金となっている事が多く、またこれらは釘などで固定されております。
問題なのはこのクギ自体が経年劣化などにより、板金の揺れを主とすることを誘発要因としてクギの抜け・浮きを招いてしまいます。
これは板金の止め方が『釘止め』である以上防ぐことはほぼ不可能となります。
そこで我々塗装業者や屋根業者は、これをある方法にて処理することがセオリーとなります。
絶対不可欠な工程、玉シール
当ブログでも毎回登場する工程、玉シール。
ネーミングの由来は厚みのある丸い形状であることから、わたしがこう呼んでいます。
以前お客様から、「見積りにある玉シールって何のことなんですか??」と言われ、ハッと気づきました。
「うちの造語なんだ、これ」と・・・・。
話がそれました。
由来はどうであれ、この工程を省略することは塗装業者として決して許されるものでは無く、儲け云々ではなく必ずやっておくべきである事をここで断言しておきます。
当サイトの他のページでも触れておりますが、こちらの工程は『抜けた釘を打ちなおす』or『ビスで新しく打ちなおす』or『一旦板金を取り払い、下地の木部ごと交換する』という、二度とクギの浮きを許さない工程であり、また水の侵入をも防ぐことのできる古典的かつ画期的な施工手順でもあります。
これは雨漏り防止にも大きく役立っています。
板金の継ぎ目にも、お忘れなく
棟包をはじめケラバ板金に至るまで、すべてにおいて行うことで様々な不具合から家を護ることができます。
一番避けたいことは台風などの予期せぬ風圧で、板金ごと近隣に飛んでいってしまう事。
こうなってしまっては誰にも防ぐことはできません。
そうならないために当工程があり、また塗装業者が存在していると胸を張って断言致します。
今回ご紹介した内容は塗装工事完了後、屋根の上に登ってみないと確認することができません。
すなわちそれは、一見するだけでは誰にも気づかれることのない様な地味な作業であることは否めません。
次の塗り替えではぜひ、ご依頼される業者様に確認してみてくださいね。