画竜点睛〜最後の塗装仕上げ〜
2018.8.29 水曜日 晴れ
業者目線ではなはだ恐縮ではありますが、外壁塗装という工事は美観、そして防水などの機能性を考慮した工事を、必要に応じて行うことが大切です。
屋根や外壁を仕上げた後、雨樋ーあまといーや各種板金などの付帯部分を仕上げることで、その工事の『フィナーレを迎える段階』に入ります。
屋根の耐候性を高める塗装をし、外壁などのヒビ割れ・すき間などを完璧に埋め、今後の雨漏りを未然に防いだあと上塗りで仕上げる。
そのあとに最後の化粧直しを施工することで作品(塗装工事)の完成となります。
私はこの化粧直しの事を『画竜点睛』と、親しみを込めて呼んでいます。
絵に魂を込める=命を吹き込むといいますか最も重要な、最後の仕上げですから気合が入ります。
外壁アクセントの塗装前のようす
メッシュシートで見えずらくなっておりますが、画像中央の朱赤の部分がアクセントカラーとなっており、こちらを最終仕上げ時に全く別の色に替えるのが本日の作業内容です。
下記、塗装後の様子です。
施工後
完成後にビニール養生・メッシュシートをはがしたものになります。
朱赤の部分が、新しいブルーグリーン系に様変わりしました^^
最後の最後まで思いを込めているせいか、仕上げ終わると全身のちからが抜けていくのが分かります。
まるで空気の抜けた風船みたいに。
▼画竜点睛といえば、昔の中国のお話ですね。
物語はというと、お寺に4体の竜を描いた画家が目玉を描かずに仕上げたところ、それを見たギャラリーたちが「目が書いてないよ、書いた方がいいよ!」と、口々に言うため、仕方なくその画家が目を入れたところ、魂が入り天高く昇って行ったというお話です。
・・・子供の頃、この話が大好きだったせいか、今でも塗装の最終仕上げに入る度「画竜点睛だ!最後まで気を抜くなよ!」と、行く先々で気合を入れています(笑)
塗り替えをさせて頂くなかで、最高の瞬間であると実感しています(^.^)