終戦記念日に、これからの人財について考える
2018.8.15 水曜日 晴れ一時あめ
今日は73回目の終戦記念日。
色々なことに思いをはせる、感慨深い一日でもあります。
日本という、この安定した社会でいられるのも、たくさんの想いの上にあるということを、いつでも忘れません。
さて、本日も幾多の事象について考えを働かせておりました。
※以下はわたしの持論です。決して同意を求めているものでも誰を批判しているものでもありません。
お気を悪くしそうであれば読み飛ばしてください。
【人財育成】
メディアなどでは、IT企業の若手社長・ベンチャー企業の何億円プレーヤーだか、たびたび目にすることがあります。
いわゆる「あっという間に大金を稼ぐことのできるやり手起業家」でしょうか。
実際のところどうでしょう。
これからの日本を担う若者のほとんどが、皆が皆、超やり手ベンチャー企業の社長になってみたとすれば、おそらく世の中の仕組みが変わってくると思います。
全員が全員社長だとすると、働く人=世の中の流れを作り続ける人、つまり社員さんをはじめアルバイトさんパートさんなどがいなくなってしまいます。
わたしは働く人こそが『社会の血液』だと考えています。
額に汗してお金を稼ぐということは、事実上いちばん大事な部分だと思うのです。
それを、世の中の風潮というか一種の流行的なものというか、ベンチャー云々に関わらず、簡単にお金を稼ぐことこそが善であるかのような流れとなっているような気がします。
これではこれから社会に出る人が、「まじめに一生懸命がんばる気概」・「スキルアップしていこう」・「いっぱしの大人になってやろう」という気が失せてしまうような感じにも思えます。
いや、むしろ辛い仕事はやらないほうが良いという気持ちになるかもしれません。
実際に働くことは大変です。
働くことは辛いこと。
ですがその対照として、生きることは逞しいことだとも言えます。
そして志を大きく持つこと。
世のため人の為、愛する者のためにと、たとえ微力であっても努力する事こそが尊いことだと思います。
これから大人になる人、つまりこれからの人財について考えるならば、今以上に社会が一丸となって若い人への期待感・抱擁力で、未来を皆で作り上げていくことが肝要かと。
例えば間違ったことをしていれば教え、過ちを犯そうとしていれば諭す。
例えば良いことをすれば称える、敬い合う。
全員で良い方向へ向かうことが大事だと思います。
大昔からの「和を以て貴しとなす」ですかね。
わたしなりの持論で大変恐縮なのですが、日本の良さは勤勉さをはじめ相手を敬うということの心の優しさ・強さが根底にあると思うのです。
本当にすばらしい事。
この精神をもってすれば、みんなで知恵を出し合い今以上に素敵な社会になるのではないでしょうか。
話がそれました。
人財という文字は人=財と書きますね。
人が財を産み出す。
でもこれって、社会や企業の一歯車ではないんですよね。
一人一人が主役であり、脇役でもある。
主役だけにスポットが当たっているのでは、だれも頑張る気が起きなくて当然です。
これは私が、若い頃から思い続けていること。
職人として世の中に出たい、人様や親兄弟に認めてもらいたい。
「現場じゃ脇役だけど、おれの人生では自分が主役だー」って^^
10代の頃からこんな風にずっと考えていたので、いまの若い人と話をすると共感することが多いです。
お金優先と変わってきた今日では利益の追求ばかりに気を取られ、本質からかけ離れること久しい。
そんな価値観に染まってほしくありませんし自分に一番向いている仕事を探し出し、それを生業としてほしい、そう思います。
未だ自分自身に対してもそうなんですが、努力の上に必ず次なるステップがあると信じています。
また、お客様から頂いたお金が、それぞれのお給料になっていることも忘れてはいけない部分です。
苦労して得たお金(お給料)だからこそ、大切に大切に使うことができるのではないでしょうか?
必死になって仕事をし、努力をするからこそ人様から喜んでいただける・・・。
わたしは努力の対価が本当のお金の価値だと考えます。
今後活躍する若い世代の、少しでも多くの方がこんな風に思って下されば、私はいつ死んでも構いません。
しかしながら・・・・電光石火のごとく大金を稼ぎだすという凄さ。
できることなら私もそんな仕事ができたらなぁ、なんて一瞬頭をよぎりますが・・・いや、わたしの性格では無理か(笑)