塗装人生に、悔いはなし(若かりし頃の思い出)
2018.8.6 月曜日 晴れ
中学二年の夏休みを境に、実に様々な体験をすることになります。
わたし自身の思い出話で恐縮なのですが、塗装に携わるようになったのも、この頃からです。
私の生業である塗装業。
今から24〜25年前の話です。
当時はアルバイトとして先輩の知り合いのところへ入ったのですが、塗ってみるとこれが面白い。
「この枠(ドア枠)をさ、真っ直ぐキレイに塗ってみろ」
そんな風に言われ、おもむろに持ったハケにペンキを浸し、やってみたところ意外ときれいにできたものですから、先輩なんかがビックリしていたことを思い出します。
「「ペンキなんて簡単だ」」
・・・・その時はこんな風に感じてしまったんですね。
若いって怖いですね(笑)
その後いろいろな現場で塗りに塗り続け、気が付いたら16歳ぐらいになっておりました。
ある程度、身体が仕事を憶え、塗ることに関して言えばイッパシの職人さんなんかと遜色なく仕事をしていたのですが、あの頃は全く塗装の知識がなく、ただひたすらに、塗ることだけに誇りを持っていました。(ムダに)
そんなある日のこと。
「おまえ、今日からパテやれ」
パテとは、おもに新築現場で使用されているもの。
ほとんどの場合は新築内装工事でしか使用しません。
ボードとボードなどをつなぎ合わせるための粘質な材料
当時の私は、パテ職人といえば塗装現場の花形みたいなものでしたから雲上人のように感じていました。
花形と言っても大げさではなく、実際にパテの良し悪し・上手い下手がそのまま壁面として残ってしまいます。
そんなパテをやれというのですから、天にも昇る気で挑んだのです。
やっていくうちに現場監督さんなどから「兄ちゃん、若いのに上手いね〜」と言われたりするものですから、もう嬉しくて嬉しくて(笑)
そんなこんなでパテ仕事も覚えたりして、着々と青年になっていったのでありました。
吹付け専門店でも修行していた頃もありました。
こうして綴っておりますと、いろいろな経験をしてきたなぁ・・・と、回想してしまいます。
その後も有名な建物をはじめ、超過酷な現場・さまざまな人物との出会いなどを経て、独立し今に至っております。
わたしは人生の半分以上を塗装に懸けてきました。
これからもずっとです。
塗装道25年目の今年だからこそ、次なるステージを目指したいと思います。