ちゃちな仕様
2018.5.27 日曜日 晴れ
「なるべく安く」
これは、大抵の人が買い物時に思うこと。
なにかを購入する際、こう思うのはごく普通のことですね。
わたしも飲み物を買うときにはできるだけ安い自販機へと向かうことがほとんどです。
160円のお茶と100円のお茶が並んでいたら、まっ先に100円の方にお金を入れてしまいます。
そんな中、同じような商品なのに何故か価格が違うことへの謎が浮かんでまいりました。
実際に比べてみると、一般的な160円のお茶は『ふつうに美味しい』と感じ、安い100円の方は『なんだか水っぽい(薄い)』と感じたのです。
これは錯覚なのか本当なのか。
だったら聞茶しかない、ということで目隠しして比べようと思ったところで、下らないことをしようとしている自分に気づき止めました(笑)
価格の違いというのは至る所に存在し、それぞれが消費者の価値観によって選択されております。
金額の違いにもそれぞれ理由があり、安いほうには
・超大量生産をしている
・外国産
・生産コストが少ない
などの理由があり、逆に高いほう(一般的な方)は、
・国産材料を使用
・おいしい
・こだわりがある
・身体に良かったりする
とも言えるのだと思います。(←ラベルに記載してあることを鵜呑みにしてます)
これは飲食店や食料品、新築物件や車の購入時などにも似たようなことがいえ、また塗り替え工事にも当てはまることだと思います。
安い=簡素・低品質。
中間=普通
高い=こだわり・高い品質
という方程式のようなものがあり、実際のことだと感じます。
塗装屋としての立場で言えば、あまりにも安い仕様の工事では『うわべだけの美観』になることの方が多く、逆をいうとスペックの高い仕様では大変手間暇をかけた『深みのある塗装』が完成されていきます。
ずいぶん昔の話になりますが、塗装工事を無事に終えた後のお客様に言われたことを思い出しました。
「きれいに仕上がってよかったよ〜」「一番安いものにしなくて本当に良かった」
一番安いものとは、【金額は安いが塗料も施工方法もふつうの仕様】のこと。
当時上からフッ素>シリコン>ウレタンという塗料別見積プランからの一番下、ウレタンランクのことでした。
施工方法も只々1色で塗り替えるだけの標準スペック。
いくつかの種類の中から、こちらのお施主様は長持ちする仕様+イメージチェンジ+クリーニングをお選びになられましたので、完成した時は非常に喜んでくださり施工した私も本当に清々しい気分になったのを、つい昨日の事のように思い出します。
そして『ちゃちな塗装にしなくて本当に良かった』と。
ずっと残ってしまいますからね。
ちなみに、いくら安いといっても私は低品質なものをお客様に勧めたことは一度もありません。
早期退色や剥がれを起こす可能性のある仕様=安かろう・悪かろう、になってしまっては元も子もありませんから。
そして、あくまでもご予算ありきのことですので、お客様の理想に合った施工プランに、最低限近づける努力をするようにしております。
その中でどこまで高品質なものを提供することができるかが、わたしの存在価値なような気がします。
さて、お茶の話に戻りますが、今は相場があるわけですので例え金額に大きな開きがある場合でもしっかりとした理由が存在していますので、暴利をむさぼる・・・なんてことは考えにくいとも言えますね。
近い将来、意味ある適正価格の時代がやってくるのではないでしょうか。
【つばめ親子のお食事シーン】
画像は、今年もつばめがやってきまして、子育てをしている様子を写真におさめたものになります。
親鳥が口移しでヒナにご飯を与えているシーン。
ひょんなことからナイスな瞬間を撮ることができました。
いや〜、実に縁起がいい^^