世界的な『エアコンの増加』-塗装屋として考える-
2018.5.17 木曜日 晴れ
昨日読んでいた記事に、こんな話題がありました。
【AFP=時事】国際エネルギー機関(IEA)は15日、世界のエアコン(空調装置)需要が今後30年間で3倍に増加する見通しとの報告書を発表した。これにより、エネルギー効率の高い冷房装置の模索が最優先事項の一つとなることが予想されるという──── |
(引用元 AFP=時事)
そしてこの記事のつづきには、
また『所得の上昇に伴い、特に新興諸国でエアコンの所有が急増する」としながら、「エアコンの効率性能を最優先事項とすることが不可欠となる。今後新たに導入されるエアコンの大半に対する効率基準は、設定すべき基準をはるかに下回っている」とした。 |
(同じく抜粋)
とありました。
暑い地域や寒い地域でエアコンを使える人たちが増えることは、とても素晴らしいことです。
わたしも、ギリギリまで我慢してエアコンを利用したりするので、とても助かっています。
ただ、ここで懸念されるのが『旧フロンガスを使用した古いエアコンが出回ること』です。(オゾン層破壊の原因となる古いフロンガスのことを『特定フロン』といいます)
というのも、然るべき方法で廃棄処理しなければいけない古いエアコン(オゾン層に悪影響を及ぼす物)の海外輸出や取引がまだ多くあり、そのような物を新興国の人々が利用してしまうのではないか?という懸念材料があるのです。
あくまで私なりの考えで恐縮なのですが。
もちろん、環境基準(日本で言うフロン排出抑制法)を満たした機種が出回ることで、冷暖房機器の増加に関する温室効果ガスの排出量や、エネルギー需要に応じるための発電所設置等のリスクを軽減できるものであると思います。
しかし、上記のような中古機器や環境基準を下回るエアコンなどが出回ってしまうとリスクしか残らないような気がするのです。
特定フロンは10年以上の長い時間をかけて成層圏まで到達し、オゾン層の破壊をはじめます。
今現在出回っているオゾン破壊の要因とならないものは『代替フロン』といい、環境基準内のものではありますが、代わりに温室効果ガスの排出量がとても多いとのこと。
今日明日からでも動き始めなければ・・・・いや、むしろとうの昔から始めてなければ遅いことなのかもしれません。
各国政府〜自治体、そして個人に至るまでこれらの問題に、もっともっと真剣に向き合わなければ地球の未来が大変苦しいものになってしまうかもしれない・・・・・。
楽観視しやすくも、最大の課題ですね。
「いち塗装屋の分際で何ができる?」
わたしは塗装屋として胸を張って断熱塗料・遮熱塗料を塗ることができます。
そして私自身が死ぬ日まで、省エネ塗料を塗り続けます。
遮熱塗装
温暖化防止に僅かでも役立てること、そしてご依頼下さるお客様が少しでも暮らしやすくなることを願って。
断熱塗料
柄にもなく熱く語ってしまいましたが、私にできることとしてみれば省エネ塗装の提案・施工くらいしか今は思いつきませんが近い将来、省エネルギー化が当たり前の世の中となって、後世の暮らしに安定をもたらすものと信じています。